<俺たちはあぶなくない>鈴木伸之&佐野勇斗のコメディセンスが光る おかしくも愛おしい“コンビ愛”
「サボり」と「あぶないことはしない」がモットーの高野心(鈴木伸之)と世中渡(佐野勇斗)の活躍を描くドラマ「俺たちはあぶなくない~クールにさぼる刑事たち」(毎週木曜深夜0:59ほか、MBSほか/TVerほかで配信中)、第7話では2人が“コンビ愛”でピンチを乗り切るエピソードが描かれ、視聴者から喝采の声が上がった。
「ざっくり言うとゆとり世代です」
見た目はシャープでトークも理知的だが出世しか眼中にない高野心(鈴木)と、イケメンで人当たりがよく仕事熱心と見せかけて転職に精を出す佐野扮する世中渡(佐野)が大活躍する本作。第7話では、世中の就職活動に端を発したエピソードが描かれた。
パワハラ&体育会系の組織の警察にうんざりし、コソコソと転職活動にいそしんできた世中に、最大のチャンスが訪れた。IT大企業・アサリーズの面接を受けられることになったのだ。
面接日時は捜査スケジュールともろ被りだったが、高野が口から出まかせで捜査本部に世中の別行動を認めさせることに成功。「面接日が課長の捜査計画とダダ被りだった時はもうホント俺の将来詰んだと思いましたよ」「先輩さすがっす!」と流ちょうに高野をヨイショする世中は世渡り上手の愛されキャラクターそのもの。
映画「小さな恋のうた」(2019年)やドラマ「僕だけが17歳の世界で」(2020年)など主演作が続き、成長著しい佐野の軽妙なせりふ回しが楽しい。
その後、ハプニングが発生。うっかり連続殺人犯の部屋に紛れ込んでしまった世中に代わり、高野が面接を受けるというコミカルな展開へと発展していった。
履歴書と違う人間が入ってきたことに面接官は怪訝そうな顔をするが、高野はすまして「整形です」と返答。不審に思った面接官が「生年月日は?」と問うと「ざっくり言うとゆとり世代です」と悪びれもなく答えるなど、軽妙なやり取りを繰り広げた。
甘いマスクで突拍子もない言動を繰り出す高野に、視聴者からはツッコミの声が続出。ドラマ「PRINCE OF LEGEND」(2018年)の“ヤンキー王子”・京極尊人役や「今日から俺は!!」(2018年)のツッパリ・片桐智司役など個性的なキャラクターでファンをくぎ付けにしてきた鈴木のコミカルな演技が光る。