安達と黒沢の後輩・六角祐太役の草川拓弥インタビュー「僕、初めて“現場ロス”になりました」<チェリまほ>
初めて“現場ロス”になりました
――監督の一人、風間太樹さんは映画「チア男子!!」(2019年)などで知られていますが、草川さんと同じ20代の若手監督とのお仕事はいかがでしたか?
草川:やっぱり年齢的に近いこともあってか、親しみやすいというか、監督が親身に寄り添ってくださいました。本番前とか、みんなが楽屋で待機しているところにわざわざ来て、このシーンはこうしたいんだけどどう思う?って、一緒に話し合う時間を設けてくれたりして。しっかり伝えてくれるので、自分が用意してきたものが監督の意見と違ったとしても、最終的に納得して挑めたのが自分的にもよかったなと思いました。
――現場の雰囲気はいかがでしたか?
草川:現場は本当にもう、幸せオーラ全開で(笑)。僕は人見知りで、初めての現場に入るときは、ちょっと気が張るんですけど、赤楚くんや町田くんをはじめとするキャストのみなさんが気さくに話し掛けてくださったので、すぐに打ち解けられました。撮影中も「楽しい現場だね」ってみんなで言い合うくらい、本当にいい雰囲気でした。
――待ち時間や楽屋でもいろいろ話したりしてたんですか?
草川:場所の都合もあって、今回の楽屋は全員一緒だったんです。だから、必然的にみんな集まるし、そうなるとやっぱり話すし。もちろん、ちゃんとソーシャルディスタンスは保ちつつですけど。でも、みんなと同じ空間で過ごせたのは、作品にもすごくいい影響があったと思います。
――自分が出演するシーンについての話もしたりしましたか?
草川:特に赤楚くんと町田くんと僕の3人のシーン、それこそ6話(11月12日放送)で出てくるタコパのシーンとかはいろいろ話し合いをしました。それで台詞の順番が若干変わったりもしているんです。最初に3人で考えて、それを監督に伝えみようって言ってOKをもらえたから変えたみたいな。
――みんなで一丸となって作っているような現場だったんですね。
草川:本当にそうでした。僕、初めて“現場ロス”になりましたもん。マネージャーさんにもアツいメッセージを送ったりして。
――草川さんにもそんなアツい一面が(笑)。
草川:そういう面に関しては、自分で言うのもなんですけど素直なんです(笑)。でも、本当に楽しい現場だったので。赤楚くんとも「寂しいね」とか「終わるのがイヤだね」とか言い合っていました。赤楚くんも結構寂しがり屋らしく、1人で家にいられないと言っていて(笑)。僕も、約1カ月の撮影期間がこんなにあっという間に感じたのは初めてでした。
――撮影で特に印象に残っているシーンやエピソードはありますか?
草川:たくさんあるんですけど、一番は自分のクランクアップのシーン……って、これは書けないか(笑)。でも、そこは自分でもすごく好きなシーンなので、最終話でぜひ見てもらいたいです。書けるところで言うと、六角のシーンではないんですけど、2話で安達が黒沢の家に行ったシーン。安達が黒沢から借りたマフラーを「洗って返すね」って言ったときに、黒沢が「いいよ!」の後に心の声で「もったいない!」って言うところのタイミングと、台詞のスピードと、全てが完璧過ぎて本当に面白かった(笑)。ここは完パケの映像を見た後、オンエアでも見たんですけど、何度見てもやっぱり面白かったです(笑)。
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撮影=山田大輔/取材・文=片貝久美子/スタイリスト= 東 正晃(DerGLANZ)/衣装協力=kenichi.、COOHEM、IKIJI、Maison MIHARA YASUHIRO