脚本家・根本ノンジ氏、上野樹里は「朝顔として脚本以上に朝顔らしい」ドラマ『監察医 朝顔』への思いを語る
――脚本家を目指したきっかけは?
仲間と劇団をやっていたんですが、映像の脚本も書こうと思って、「日本テレビシナリオ登竜門」に応募してみたんです。それで入賞して、本格的に脚本家への道を考え始めたんじゃなかったかな。ただ、その頃、放送作家もやっていたんで、なんとなくドラマの方へ移行していった感じでしょうか(笑)。
元々お話を作るのが好きだったので、子どもの頃は漫画家になりたくて。自分で漫画を描いては近所に配っていました(笑)。
――金城プロデューサーと仕事をすることになったきっかけは?
金城さんとは「5→9〜私に恋したお坊さん〜」(2015年、フジテレビ系)というドラマで初めてご一緒させていただいて、それがきっかけとなり、単発ドラマや前回の「監察医 朝顔」もやるようになりました。
――金城プロデューサーとの出会いが大きかったのですね。
ドラマ「5→9〜私に恋したお坊さん〜」が本当に大変だったんですが、一緒に作品を作っていて、とにかく面白かったんです。その頃、放送作家として、いくつかバラエティー番組のレギュラーを担当していたんですが、あの作品を区切りにして、ドラマ中心に活動することにしました。私の脚本家人生のターニングポイントですね。金城さんは恩人です。
――これまでたくさんのドラマの脚本を担当されてきたと思いますが、一番苦労した作品は?
一番苦労した作品は「監察医 朝顔」です(笑)。この作品は本当に難しいです。まず法医学もの、刑事ものとして、事件が面白くなければならない。それと共に、朝顔たち家族の物語をしっかり描かなければならない。こんな難しい作品は他にないですね。期待が大きい分プレッシャーもありますが、すてきな作品になっていると思います。