脚本家・根本ノンジ氏、上野樹里は「朝顔として脚本以上に朝顔らしい」ドラマ『監察医 朝顔』への思いを語る
――このドラマを通して一番伝えたいことは?
いろいろなメッセージが込められているんですが、もっとも伝えたいことは、シンプルかもしれませんが「死」というものは、誰の身にもある日突然、思いもかけない形で訪れる。そして人はいとも簡単に命を落としてしまう。だからこそ、普通の生活や日常が、いかにいとおしくて大切なものなんだということを少しでも伝えることができればと考えています。
結果的に、「監察医 朝顔」で、朝顔たちの日常をしっかり描写するようになったのはみんなで決めたことですが、それが書いていて自分の中でものすごくフィットしました。誰もが普段思っている「ご飯何食べよう?」とか、子どもの成長、家族と旅行に行ったとか、大きなことではない普通のことが、人生にとって、とてもいとおしいことなんだと少しでも考えていただくきっかけになれば、うれしいです。
――“月9”枠は幅広い年代の方が見ているかと思いますが、特にどんな方に見てほしいですか?
若い人に見てほしいですね。特に、震災発生時にまだ幼かった方たちや、あまり覚えていない方とか。もちろん、それよりも上の年代の方にも見ていただきたいですが、若い方に見ていただけるとうれしいです。
――見どころを教えてください。
やはり万木家の家族、一人一人の取り巻く人間模様を見ていただきたいです。特に朝顔の家族が第2シーズンになってどうなっていくのかを見届けていただきたいです。
――最後に「監察医 朝顔」を楽しみに待っている方々へメッセージをお願いします。
ささやかな日常を大事にしていただければと思います。ドラマを見ることができるのも幸せなことだし、家族で居られることも幸せなことなんだと思ってもらえればと考えています。
後は、ドラマを見た後に、お子さんが「お母さんあの地震のときどうだったの?」とか「もしも病気になったらどうするの?」と話すきっかけになってくれればうれしいです。このドラマが家族団らんの話題になってほしいです。