「夜がどれほど暗くても」上川隆也インタビュー 「物語の最後に迎える“報い”は、ご覧いただくに値するものになったと思っています」
WOWOWプライムにて放送中の「連続ドラマW 夜がどれほど暗くても」。中山七里の同名小説をドラマ化した本作は、週刊誌の世界で生きてきたジャーナリスト・志賀倫成(上川隆也)がある殺人事件の“当事者”となり、「追う」立場から「追われる」立場となりながら真実に迫っていく姿を描いた報道サスペンスだ。
今回、本作で主演を務める上川隆也にインタビューを敢行。自身が演じた志賀倫成という役柄についての印象や、シリアスな展開が続く本作を演じる中で感じたこと、共演者とのエピソードなど、さまざまな視点から語ってもらった。
「ワンシーンごとに感じる手応えが間違いなくあった作品」
――まず本作「夜がどれほど暗くても」のお話を聞かれた際の感想からお聞かせください。
上川隆也:WOWOWさんとは何本も一緒に作品を手掛けさせていただいているので、ご提案いただく作品に何一つ不安は持っていないのですが、今回は特に主人公の志賀という男が僕のこれまでのキャリアを見返した中でも演じたことのないような人物像でしたので、そこが何よりも惹かれた部分ではありましたし、演じたいと思わせてくださいました。
――原作の中山七里さんの作品は、「テミスの剣」(2017年、テレビ東京系)に出演されて以来となるかと思いますが、中山さんの作品の印象についてはいかがですか。
上川:「テミスの剣」においては、ある信念を持って一つの事件に向き合う中で、さまざまな境遇に苛まれていくという役柄でしたが、今回は自分の立っている足場すらも瓦解していくような、己の信義さえも大きく揺るがされるような境遇に陥っていく役柄です。そういった点で、非常に目まぐるしく局面を変化させていく物語でもありますし、その先の読めなさも含めて、「ザ・中山ワールド」と感じました。
――先日中山さんにインタビューをさせていただいた際、「上川さんには従前の信頼があり、主演が上川さんと聞いた時には『もう何も言わなくてもいいな』とすごく楽になった」ということを仰っておられました。
上川:恐れ多いことです。演者として携わるにあたっても、「一筋縄では行かない感」というか、そこがそのまま演じ甲斐につながる作品ですので、今回もこう言っては何ですが、演じていながらも「手応え」のようなものを感じていました。
それは作品の重厚感から来るものなのかも知れませんし、扱っているテーマの重さにも通じていくものなのかも知れませんが、ワンシーンごとに感じる手応えは間違いなくあったように思います。
毎週日曜夜10:00-11:00ほか
WOWOWプライムにて放送中
※第1話は11月23日(月)、12月3日(木)に再放送
https://www.wowow.co.jp/drama/original/yoruga/
■連続ドラマW 夜がどれほど暗くても/プロモーション映像(60秒)【WOWOW】
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