映画「たぶん」吉田美月喜インタビュー「別れを経ても、ほんのちょっとでも前に進めたらいいな」
2020年は「自分を見つめる時間が増えた」
――別れの瞬間が描かれた本作。心に残っている別れは?
「母方の祖母が亡くなった時です。まだ小学生だったんですけど、ふと思い出すと寂しくなります。当時は幼かったけど、あぁしておけばよかったなとか思うことはたくさんあって。祖母の死は、私にとっては後悔でもあるんですよ。伝えたいことは伝えた方がいいと思っています。でもこの作品で、別れをマイナスに捉えない方がいいなというのを学ばせてもらったんです。別れを経ても、ほんのちょっとでも前に進めたらいいなと思います」
――2020年は世の中も大きく変わりました。どんな年でしたか?
「自分を見つめる時間が増えたなと思います。今まではオーディションに受かりたい一心で行動していたんです。でも、なんで落ちちゃうんだろうと考えるようになりました。お芝居の経験がそんなに多くないので、オーディションでリズムを作っていたんですが、自粛期間でリズムが崩れてしまって。その時にふと、今までの何がよかったのか、このままじゃダメなことは何なのかを見つめ直すことができました」
――これから、どんな役者になっていきたいですか?
「将来は『吉田美月喜で』と言ってもらえるような役者になりたいです。今は高校2年ですが、そろそろ高校生という肩書に甘えていられないなと思っています。いろんな経験をして、いろんな役を演じてみて、少しでも一歩前に出られるように吸収していきたいです!」
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