“監督”池田エライザをリリー・フランキー、原日出子が絶賛!<夏、至るころ>
一方、リリー・フランキーは監督としての池田について「22歳の年齢の人が監督をされたとは思えない、すごく安定感のあるかっちりとした的確さがある」と絶賛し、「70歳くらいのベテランのじいさんが撮ったみたいな」と笑いを誘った。さらに、「ひと言ひと言、エピソードとかに、ふだん池田監督が持ってるメッセージがちりばめられている。懐かしいような現代的なような」と告白。
また、原も「現場の監督を見ていて『間違いないな』と感じましたね。若い方だと、どこかわからなくなって頭を抱えてしまうのがあるんですけど、彼女は一切なくて俳優がやりやすい現場でしたね。無駄な画がないし、スムーズな現場でびっくりしちゃって! 本当に優秀な映画監督でした」と褒め称えた。
そんな中、倉が「あるシーンでなかなか感情がうまく入らないシーンがあった時に、(池田が)すごく寄り添ってくれました。そこで『池田監督も翔なんだ』と気付いて、すっと感情が入ってお芝居できたんです」と振り返ると、池田が「涙するシーンがあって、(倉は)涙することはできるんだけど、辻褄が合わなかったんだよね。現場の空気感も緊張感も不慣れなところもあったし、若いなりの感情の整理のつかなさで、どっちの感情をとるのかで迷ってるのかなというシーンがあったので、1回撮影を止めて」と回顧。
そして、「ちょっと厳しくしちゃったりもしたけど、あくまで役に対して『何が悔しかったんだい?』とか『何が嫌だったの?』『 何て言われたの?』ということを話し掛け続けて、すごく魅力的な画が撮れたということはありました」と自身の演出を明かした。
最後に、池田は「未来に不安の募る昨今の日々ですが、この映画をご覧になって、ぜひ自分を大切にする時間をとってみてほしいなと思います。若い役者たちのみずみずしいお芝居と、熱い和太鼓の音色を楽しんでいってください」とアピールし、イベントを締めくくった。
東京・WHITE CINE QUINTOほか全国で順次公開
出演:倉悠貴、石内呂依、さいとうなり
安部賢一、杉野希妃、後藤成貴
大塚まさじ、高良健吾、リリー・フランキー、原日出子
原案・監督:池田エライザ
プロデューサー:三谷一夫
脚本:下田悠子
音楽:西山宏幸
主題歌:崎山蒼志「ただいまと言えば」