下野紘、「NNNドキュメント’20」ナレーションを担当 特攻隊“マルレ”の歴史に迫る
12月6日(日)放送の「NNNドキュメント’20」(夜0:55-1:25、日本テレビ系)では、「シリーズ戦後75年 マルレ 秘密特攻隊 出動せよ。」と題し、太平洋戦争末期にベニヤ板で作られた小さな舟で敵船にぶつかる極秘の特攻隊“マルレ”の歴史に迫る。また、ナレーションを「鬼滅の刃」で我妻善逸(あがつまぜんいつ)の声を務める声優・下野紘が担当する。
“マルレ”の過酷な任務とは
戦後75年の2020年に「NNNドキュメント’20」では、「シリーズ戦後75年」を立ち上げ、戦争の記憶をつないできた。そして、太平洋戦争開戦の12月8日を前に、「マルレ 秘密特攻隊 出動せよ。」を放送する。
“マルレ”は、陸軍の海上挺進戦隊。連絡艇の頭文字を取って、“○(まる)”の中に“レ”を記して“マルレ”と呼ばれていた。兵力不足のなか乗り組んだのは、今の高校生や大学生のような若者。熾烈(しれつ)を極めた戦地で、若い命が次々に散っていった。
そして、1945年8月6日。広島に原爆が投下された直後、秘密基地があった広島・江田島で訓練をしていたマルレの特攻兵にも、新たな命令が下る。若者たちが背負った過酷な任務や、歴史に埋もれたマルレの運命に迫る。
ナレーションを務める下野の起用について、制作した北日本放送の土井あゆみディレクターは、「秘密特攻隊マルレの隊員の年齢は、15歳から20歳、21歳ほど。下野さんがアニメで演じるキャラクターたちに近い年齢の若者が、太平洋戦争末期に、次々と散っていきました。彼らの死を、今を生きる私たちがどう受け止めるのか考えていくためにも、下野さんに声で表現していただきたい、と思いました」とコメント。
さらに、「マルレを知ったのは3年前。被爆者を取材していた時でした。多くの若者が特攻で死んだこと、原爆救護に奔走したこと。マルレの歴史を埋もれさせてはいけない。その一念で制作しました。元特攻兵の言葉をぜひ聞いてください」と語った。