<おちょやん>篠原涼子“シズ”昔の恋が大ごとに…相手役・片岡松十郎は「松竹 上方歌舞伎塾」1期生

2020/12/16 12:27 配信

ドラマ

「おちょやん」第14回(C)NHK


そんな千代の思いを察してか、延四郎は「また、私の身勝手や」と手紙を懐に収め、せめてシズの近況を聞こうと食い下がった。

千代との会話で、シズが幸せな家庭を築いていると知った延四郎。千代に「あんたさんが入り込む隙間なんぞ、ちょっこともありまへん」と冷たくあしらわれても「何よりや、幸せそうで」穏やかな笑みを浮かべ、「どうもありがとう、それだけわかったらええのや」と頭を下げるばかり。

千代に「なんで廃業しはるのだすか」と聞かれると、ぽつりぽつりとこれまでを語り「辛抱して、辛抱して、どうにかここまでやってきたけどなぁ…ここらが潮時や」と笑顔を見せた。

松十郎に注目集まる「これからも注目したい方」


延四郎を演じるのは、歌舞伎俳優の片岡松十郎。片岡秀太郎の監修で上方歌舞伎の継承者育成のため設立した「松竹 上方歌舞伎塾」1期生の1人で、歌舞伎塾終了後の1999年に片岡仁左衛門に入門。2012年に初代片岡松十郎を名のり名題昇進。現在は、松嶋屋一門の上方歌舞伎会や勉強会「晴(そら)の会」では『東海道四谷怪談』の伊右衛門など主役級を勤める注目株。

12月17日(金)からは「晴の会」で道頓堀のど真ん中に位置する劇場・道頓堀 ZAZAにも出演するなど、現実にも道頓堀を沸かせる歌舞伎役者だ。

第11回では劇中劇の歌舞伎シーンで十五代目片岡仁左衛門監修のもと「夏祭浪花鑑(なつまつり なにわかがみ)」の団七役を披露。歌舞伎ファンの視聴者からも「松十郎さんいいお役!!」「歌舞伎役者のエピソードにちゃんと歌舞伎役者さんを配してくれるの嬉しい」「テレビで松十郎さんの演技が見られるとは!」といった喜びの声が上がっている。

劇中劇以外にも、シズとのエピソードで味わい深い演技を披露。シズの幸せを陰ながら願うたたずまいには「松十郎さん、存じ上げなかったけれどかっこいい役者さん!」「素敵なお顔立ちにじんわりと沁みるセリフ回し。これからも注目したい方」といった声が上がっている。

12月17日(木)放送の第14回では、そんなシズと延四郎のエピソードの続きが描かれる。

千代は延四郎の人柄とシズへの深い思いに触れ、託された手紙を受け取ってしまう。一方、その手紙を決して開こうとはしない頑ななシズが抱く延四郎への秘められた思いにも気付く千代は、二人がこのまま会えずじまいで良いのか、思い悩む。そんな中、シズをはじめお茶子たちは、延四郎の千秋楽翌日に執り行われる、大口の芝居客を総出で接待する「組見」の準備に入る。

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