――次は、「イタリアン居酒屋でバイトの子を狙っている店長」。こちらは実際に俵山さんが見られた光景ですか?
どこかで見たと思います!飲食でバイトしていたこともあるので、ちょくちょく見た記憶が…一人じゃないような気がしますね(笑)。ああいう店長クラスの人が20歳前後の女の子バイトに対する接し方ってだいたい似てるっていうか、コミュニケーションの取り方がどこか下心あるみたいな人が多かったので、そういう人たちをギュッと一つにしたらあの店長になりました(笑)。
――キャラクターを作る上で、気を付けている事はありますか?
このキャラクターは、「これは言わないよな」っていうのはイメージします。フォロワーさん増えたり、再生回数が上がってきたりすると、「こうしたらウケるんじゃないか」とかいやらしい気持ちが一瞬よぎったりするんですけど、そういうことをキャラクターに言わせると違和感がでてしまうので、現実に「これは言わないだろうな」という線引きは気を付けてますね。
――「2000年のコワ小6」「給食のおばちゃん」などは、小学生の頃の何気ない日常の光景すぎて、大人になると忘れてしまいそうなキャラクターですが、俵山さんの記憶の中にあった情景を引き出して作られたのでしょうか?
ふとした時に思い出すんですよね。「コワ小6」は、ああいうヘアゴムとか、手首に着けるアクセサリーとかを売っているお店にたまたま行ったときに、僕らが小学生時代、「ハロプロ」に憧れていたような女子が着けてるやつだなと思って、その子たちの事を思い出したら「ああいう状況もあったよな」とか。
――小学生の頃から、人をよく観察されていたんですか?
当時は意識していなかったんですが、違和感があったから覚えているのかもしれないですね。「命の授業で発言する小5女子」っていう物まね動画があるんですが、僕が通ってた学校で豚を飼ってたんですが、飼育した豚を出荷するかしないかのディベートがあった時に、ああいう子がいて。
それがうさんくさかったというか(笑)。かわいく見せるための発言というか、本当に豚の事を思っている気持ちもあると思うんですが、半分は自分をよりよく見せるための発言というか、それが違和感として残っていて、今も覚えているという感じですね。
――俵山さんご自身は、どういう学生だったのでしょうか?
学生の頃の気持ちは完全にキングコングの西野さんなんで(笑)。いじられるタイプの面白い人の隣に居て、そいつを突っ込んで「俺が回してる」みたいな、そういうのになりきってましたね。失敗するのが怖いので、自分から笑わそうみたいなことは、まずできなかったですね。
――最後に、少しおバカだけど、人柄の良さがにじみ出ているところがかわいらしい「八王子のユサ」についても教えてください。
僕、ZOCというアイドルグループの香椎かてぃさんがめちゃめちゃ良いなと思っていて。「family name」っていう曲のMVで香椎かてぃさんが最初タバコ吸ってて、その後バーっと暴れて、最後の方でちらっと笑うんですよ。それがめっちゃかわいくて!「わぁこれになりたい!」と思ってやったやつです。全然違うものになりましたけど(笑)。
そこから、ちょっとおバカだけどいいやつで、なんとなく八王子の方にいるのかな…みたいなイメージを付けた感じですね。
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