<おちょやん>篠原涼子“シズ”と切ない別れ…片岡松十郎「延四郎さん」の名演に注目集まる

2020/12/18 11:19 配信

ドラマ

「おちょやん」第15回(C)NHK


杉咲花がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。12月18日に放送された第15回では芝居茶屋「岡安」の女将・シズ(篠原涼子)と歌舞伎役者・早川延四郎(片岡松十郎)の切ない別れが描かれ、話題を呼んだ。(以下、ネタバレがあります)

「最後の最後に、すっかり騙されてしもたがな」


“大阪のおかあさん”として人気を誇った名女優・浪花千栄子をモデルに、波瀾万丈の人生を人情味たっぷりに描く「おちょやん」。第3週(12月14日[月]~12月18日[金])「うちのやりたいことて、なんやろ」では、千代が奉公する岡安の女将・シズのエピソードが綴られた。

かつて、恋仲になりかけたことがあったというシズと延四郎。今もシズの幸せを願う延四郎の誠実な人柄に触れ、千代は手紙をシズに渡す役目を引き受けた。

延四郎は役者を廃業し、東京へ発つという。「ご寮人(りょん)さん、言いてはりました、『延四郎さんに救われた』て。うちも同じだす」「どうか、会いに行っとくれやす。うちはもう、ご寮人さんに後悔してもらいた(く)ないのだす」。千代の説得で、シズは最後にひと目、延四郎に会うことを決心した。

「今のわてがあるのは、あんさんが支えてくれはったお陰だす。何としても、それだけは言いときとうて…おおきに、延四郎さん。ほんまに、おおきに」と万感の思いで伝えたシズに、延四郎も「私の方こそ、おおきに」と頭を下げ、笑顔に。落ち葉が舞い散る中、2人は20年間互いに抱え続けてきたであろう心残りにけじめをつけた。

「おちょやん」第15回(C)NHK


だが、本当の別れはそのあとに待っていた。実は重い病を患っていた延四郎は、東京に旅立ったすぐ後に逝去。最後まで病を隠し通した延四郎に、シズは「最後の最後に、すっかり騙されてしもたがな」とひとり涙を流した。

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