長らく原盤が行方不明だったため、再上映の機会がなかった若松孝二監督の幻の作品であり、根津甚八が、自身のフィルモグラフィーから一時期、抹消していた幻のデビュー作「濡れた賽ノ目」が、DVDとして初めてソフト化され、2021年4月2日(金)に発売、レンタルも、同2日にリリースされることが決定した。
若松プロダクション+荒井晴彦+状況劇場による幻の映画となる本DVDは、オリジナルネガより制作したHDニューマスター版となり、出口出名義で荒井が、初めて単独で若松映画の脚本を執筆しており、若松監督ならではのニューシネマ×ヤクザ映画で、男女の青春敗走物語の傑作となっている。
音楽は、デビュー直後の近田春夫率いるハルヲフォンが担当しており、司美智子が歌う主題歌は、作詞が荒井、作曲が近田で制作されている。
若松監督は、「あいつはカッコよすぎるね。何をやらせても二枚目になっちゃう。だから、おれの映画に出たことをずっとかくしてるんだろうけど。(中略)堂々たる主演ですよ。ポルノ映画だから、濡れ場があるっていうだけで、 作品としてはしっかりつくってある。 いい映画だったんだよ」(根津仁香・著「根津甚八」[講談社]より)と語っている。
2021年4月2日(金)発売 3,800円(税抜)
【キャスト】
司美智子 国分二郎 根津甚八 長田恵子 山谷初男 青山ミサ 篠原勝之 山本昌平
【スタッフ】
企画・製作・監督:若松孝二
脚本:出口出(荒井晴彦)
音楽:ハルヲフォン
主題歌:歌/司美智子、作詞/荒井晴彦、作曲/近田春夫
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