パティ・ジェンキンス監督「それぞれの中のヒーローをどう見つけていくか」<ワンダーウーマン1984>
パティ・ジェンキンス監督が伝えたかったこととは?
――世界が混乱に陥る物語が2020年の世界情勢とリンクしているように感じました。作品を通して伝えたかったメッセージや思いをお聞かせください。
私がこの作品で伝えたいことは、それぞれの中のヒーローをどういうふうに見つけていくかということ。それが響けばいいかなって思うし、大きな勇気が私たちには必要。正しいものが何なのかを見つめる勇気、正しいことをすること。コロナで大変な状況になってはいくけど、自分の中のヒーローを見つけていかないといけないのではと思います。
――葛藤する姿も見せるワンダーウーマンですが、多くのヒーローがいる中でここまで世界で愛されるキャラクターを描く秘訣(ひけつ)を教えてください。
ワンダーウーマンというのは、特別なスーパーヒーローだと思っています。歴史上、二人のスーパーヒーローは、スーパーマンとワンダーウーマンだと思っています。スーパーマンは、クラシックな男性が理想的なヒーロー像を描いたときに、あるいは最高の自分を描いた時になるのがスーパーマン。それを女性の場合はワンダーウーマンだと思っていて。もちろんジェンダー的にどちらがどちらでもいいのですが。
ワンダーウーマンはすごく美しくて柔らかさも持っていて、優しい心を持っていると同時に、あれだけパワフルで強いキャラクターで、人のことも救える人物であったとき、あなただったらどうするか?と問い掛けてくれるキャラクターだと思っています。自分自身の“最高の自分”というのが何なのかというシンボルだと思っているし、シンプルで純粋なメッセージであるところが特別なキャラクターだと思っています。
監督=パティ・ジェンキンス
出演=ガル・ガドット、クリス・パイン、ペドロ・パスカル、クリスティン・ウィグ、ロビン・ライト
▼公式サイト
wonderwoman.jp/