ビンセント・ギャロ初監督作「バッファロー'66」が、1月29日(金)より東京・渋谷ホワイトシネクイントにて約20年ぶりのロードショー公開されることに併せて、新規の予告編が完成、解禁された。
本映画は、俳優であり、ミュージシャンであり、画家であり、モデルでもあったアーティストのギャロが、初めて監督に挑んだ長編映画だ。
当初は、モンテ・ヘルマン監督で企画実現を考えるも、最高の作品にするためには、自身のすべてを注ぎ込む必要性を感じ、結果、監督・脚本・音楽・主演の4役を担当することとなった。
ギャロ自身の子ども時代の経験と感情を脚本に盛り込み、意表を突く状況設定、意外性のあるドンデン返し、そして最高のハッピー・エンディングで、トコトンダメな男の人生模様を最高にカッコ良く描いている。
また、ブチ切れやすいのに、なぜか憎めない男のすべてを優しく受け止めるポッチャリ系美少女という、これまでの恋愛映画では、絶対、主人公になりえないふたりをスクリーンに登場させ、今だかつて誰も見たことのない恋物語となった。
ダメ男の相手役であるレイラをクリスティーナ・リッチが演じ、加えて、オスカー女優のアンジェリカ・ヒューストン、ジョン・カサベテス作品常連ベン・ギャザラ、ロザンナ・アークエット、ミッキー・ローク、ジャン=マイケル・ヴィンセントなどの俳優陣も、個性的な顔ぶれがそろっている。
音楽は、ギャロの自作曲のほか、イギリス・プログレッシブ・ロックのYESとキング・クリムゾンらの楽曲も使用している。
今回、解禁された予告編は“Billy Brown is back”という文字とともに、イエスの「Heart of the Sunrise」で始まる。ギャロ演じるビリーはレイラを拉致、父親と激しい口論を展開する。そして「抱きしめて」と言うレイラに対し、頭を抱えながら「握手で我慢しろ」と返すビリーの姿は、ブチ切れやすくもナイーブな、本当のダメ男ぶりが伝わってくる。
キング・クリムゾンの「Moonchild」の旋律をバックに、ボウリング場で踊るレイラの姿はこの映画を象徴するシーンであり、90年代末という時代と、当時のミニシアター文化の熱気を描き出している。
1月29日(金)より東京・渋谷ホワイトシネクイントで公開
出演:ヴィンセント・ギャロ、クリスティーナ・リッチ、アンジェリカ・ヒューストン、ベン・ギャザラ、ケビン・コーリガン、ロザンナ・アークエット、ミッキー・ローク、ジャン=マイケル・ヴィンセント
監督・脚本・音楽:ヴィンセント・ギャロ
■映画「バッファロー'66」予告編
公式サイト:buffalo66-2021.com