松井珠理奈、“黒真珠”に込めた若手メンバーへの思い<SKE48「恋落ちフラグ」インタビュー>
「大声ダイヤモンド」から乗り越えてきたこと
――あと、カップリング曲の「Change Your World」は “Black Pearl”という珠理奈さんご自身と、珠理奈さんが選んだ8人のメンバー(青海ひな乃、井上瑠夏、野村実代、平野百菜、江籠裕奈、水野愛理、熊崎晴香、林美澪)によるユニットの曲ですが、今回この8人を選んだ理由を教えていただけますか?
元々はSKE48の未来を感じられるような作品にしたいという話をしていて、それでスタッフさんたちと今後特に期待するメンバーを一緒に選んでいきました。めちゃくちゃいっぱいいたんですけど、一人ずつフィーチャーするにはこれくらいの人数がいいかなと思って、悩みに悩んで8人に絞りました。
本当にSKE48のメンバーみんなが頑張っていたり、努力していたりするっていうのは私もメンバーなので分かっているんですけど、その中でも何か人と違う魅力があるというか、人と違う努力の仕方をしてる子を選ばせていただきました。
――「SKE48 12th Anniversary Fes 2020」の囲み取材で、この「初恋フラグ」の次のシングルのセンター候補として注目しているメンバーが3人いるとお話ししていましたが、この8人の中に入っているんでしょうか?
入ってる“かも”しれないですね(笑)。でも本当に、センターに立ってもらいたいというか、「この子はセンターに立てるだろうな」って感じるメンバーは結構いると思ってます。“誰がなったら正解”っていうのもないし、みんなにその資格があると思うので、「自分がセンターに立ちたい」って思いを強く持っていて、それをちゃんとファンの方や周りの方にもアピールできる人がいいなとすごく思います。
――では、この“Black Pearl”というユニット名の由来は?
宝石の“黒真珠”には、周りからの批判などをいい意味で気にせず、“自分の信念を持って突き進む”という意味があるんです。それは私がメンバーに伝えたいことで、若手のメンバーが目立つポジションに立ったりすると、うれしいことばかりじゃなくて聞きたくないことも聞こえてくることもあるんですけど、それに負けずに進んでいってほしいなって。
私自身もSKE48に入ったばかりの頃、AKB48の「大声ダイヤモンド」(2008年)の歌唱メンバーに選んでいただいた時にそういう経験をしました。それを乗り越えてきたから今があると思うので、それを伝えられたらいいなと思って、このユニット名に決めました。
――カップリングには珠理奈さんソロの卒業ソングも収録されますが、こちらについてはいかがでしょうか?
「恋落ちフラグ」と「Change Your World」が“卒業”って感じが全くないので(笑)、この曲だけはしんみりというか、「本当に珠理奈卒業しちゃうんだな」っていう気持ちに浸りたいなって思いがあって、そういう気持ちで作詞をしました。このMVは今までに私が参加したMVをプロジェクションマッピングで流して、思い出を詰め込んだ“思い出のアルバム”みたい映像になりました。
私のファンの方だけじゃなくて、SKE48を好きになってくれた人たちに「あ、自分はこの曲でSKE48を好きになったな」とか、そういうふうに振り返りながら見てもらえたらなって思います。