杉咲花がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は一週間の振り返り)。1月29日放送の第40回では、千代(杉咲)の決断と新たな旅立ちが描かれた。初恋の人・小暮真治(若葉竜也)の好演も光り、Twitterでは「#おちょやん」「小暮さん」がトレンド入りする反響を呼んだ。(以下、ネタバレがあります)
借金まみれのテルヲとの決別と、千代の人生の転機が描かれた第8週「あんたにうちの何がわかんねん!」(第36~40回/1月25日~30日)。第40回、千代がべろんべろんに酔っぱらった小暮と最後に2人だけで言葉を交わしたシーンは美しく、印象的だった。
第39回で千代にプロポーズした小暮。3年前、撮影所に入りたての頃は小暮に思いを寄せていた千代だったが、悩んだ末に出した答えは「やっぱり女優を続けたい」だった。
「落ち着いたら千代ちゃんのお父さんも東京に呼んであげたらいいよ、うちで面倒見るから。ヨシヲくんも探して、みんなで一緒に暮らすんだ」と真っすぐ未来を語っていた小暮。千代には、そんな小暮の真っすぐさがまぶしすぎた。しかし小暮もまた、夢に突き進む千代がまぶしかったのかもしれない。いくら脚本を書いても箸にも棒にもひっかからず、実家からの「帰ってこい」の手紙を無視できる強さもない。
「うちは小暮さんに不釣り合いだす」という千代を遮り、小暮は「千代ちゃんはすてきな人だよ。ふさわしくないのは僕のほうだ」と千代の思いを優しく、真摯に受け止めた。最後に付け加えた「もしかしたら千代ちゃんへの気持ちも、うまくいかない自分をなぐさめてほしかっただけなのかもしれない」という一言は、千代がプロポーズを断ったことで自分自身を責めないようにという小暮の思いやりだろうか。
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