浅井企画所属のお笑いトリオ・ニュークレープのナターシャさんが描いた“芸人が死にかけて人生を考える漫画”「My presence」。実際にナターシャさんがホームに転落した男性を助け、死を実感したことをきっかけに描いた漫画で、この作品の元となる漫画はTwitterでの公開後1.3万“いいね!”を集めるなど話題になった。
今回はWEBザテレビジョンへの漫画掲載(前・後編)と同時に、作者のナターシャさんへのインタビューを実施。「死にかけてみて考えたこと」や芸人のリアル、今後の展望などについて話を聞いた。
辞めていく先輩への言葉は飲み込む
――作品の後半では惜しまれながら解散する先輩コンビ・笑徳太子が出てきます。ツッコミの赤塚さんが辞める時、みんなが帰ってからゴミ箱に捨てた衣装を見つめて泣くという印象的なシーンが出てきますが、このコンビにモデルはいるんでしょうか?
赤塚に関しては「もしもモグライダーの芝(大輔)さんが辞めたら」というイメージで描きました。芝さんはツッコミで飄々(ひょうひょう)としていて面白くて、この人にMCさせたらまあ大丈夫だろうみたいなタイプ。こういう普段飄々とした人がナイーブな一面を見せたら渋いな、と思って描きました。いや、これで本当に芝さん辞めちゃったらまずいですけどね(笑)。
――主人公は笑徳太子が解散するのを見送りつつ「本当は止めたかった」と思います。ナターシャさん自身も先輩が辞めていくのを見て、同じように思うことはありますか?
まあ思いますけどね…自分もキワキワのところに立っているのに、誰が止めてるねんって話ですよ。止めたところで、自分たちが先に解散する可能性もある状況だから。
それに、辞めていく先輩方って自分たちで十分考えて、話し合った末に決断をしていると思うんですよね。先輩は自分より長いことやってるわけなんですから。だったら「そうですか、その選択をしましたか」って飲み込むしかないです。
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