――出演の話がきた時の心境は?
「オリエント急行殺人事件」も「黒井戸殺し」も見ていましたので、一ファンとして出演させていただけるのはうれしかったですし、何よりも三谷さんの作品で、萬斎さんと共演できるのはなかなかないチャンスだと思いました。
私が今までやってきた作品とはまた違う作品との出会いだと思って、“これは絶対やりたい!”と、すぐにお返事させていただきました。
三谷さんの舞台も好きで見させていただいていましたので、純粋にうれしかったですね。
――台本を読んだ際の感想は?
固くシリアスになりがちなサスペンスものも三谷さんが書かれるとどこかユーモアがあって、本当に“言葉の魔術師”だと思いました。
一人一人のキャラクターがしっかりと浮き立っていて、本当にいとおしいキャラになっていて、でもそれぞれがけんかをせずにうまくまとまっているという印象でした。
誰が犯人なのか、最後の最後まで分からない、さすがの展開になっていて、一視聴者としても早く見たいです。
収録ではあるのですが、謎解きのシーンでは、ライブで舞台をやっている感覚で集中してその場に臨めました。ドラマでは貴重な体験だと思います。
――今回の役を演じた感想は?
沙羅は、本堂家の人々に対しても関心を持ち、勝呂の事件捜査にも自分から積極的に協力する人なので、人なつっこさもあり、でも本当はどういう人なのかつかめない。いい人そうに見えて実は…というように、いろいろな表情を出せたらと思いました。
昭和30年という時代において、自立した女性の医者は珍しいと思うので、衣装も他の人とはちょっと違って、トラディショナルというかメンズっぽいパンツを着てみたり、そういうファッションセンスでも一歩先をいっていて。
でも、何よりも沙羅の持つ“正義感”を一番大事に演じました。萬斎さんと二人のシーンも多かったのですが、私自身がすごく楽しんでお芝居できました。本当に紳士な方なのですが、チャーミングで、ついつい目で追ってしまいました。
でもその中に鋭さとか、観察力、最後には決める爽快感。それがこの作品のシリーズの大事な見どころでもあるので、主人公がそういう愛されるキャラクターだというのは大事なことだと思いました。
肩書がたくさんあってもどこか親しみやすさもある…やっぱり三谷さんは素晴らしい本を書かれるな、これからもずっと続けてほしいシリーズだなって思います。
――撮影現場はいかがでしたか?
(城宝)監督とは「マルモのおきて」(2011年)以来ですが、無理なくキャッチボールができるので、自然と現場が始まって、自由に演じさせていただきました。今回キャストの皆さんのキャラクターも豊かなので、自分がそこにどうなじめているのか、放送を見るまでは安心できないですね。
熊野古道は一度行ってみたかった場所だったので、ロケの日は夜明けと共に早朝にマネージャーさんと一諸に、撮影の前に大斎原の鳥居を通って本宮大社まで歩きました。その空気感を実際に味わうことができたのは役作りにも生かすことができたと思います。作品の祈願もすることができましたので大丈夫だと思います(笑)。
――メッセージをお願いします。
三谷さん、萬斎さんのこのシリーズ3回目のこの作品で、今までのファンの方ももちろんですが、初めて見る方も絶対楽しめると思うので“誰が犯人なのか?”一緒に体感しながら自分もドラマの世界の中の一員のような気持ちで、ぜひ楽しんで見ていただけたらと思います。
――出演の話がきた時の心境は?
素直にうれしかったです。三谷作品は今回が初めてなのですが、三谷さんは私がレギュラーで出ているバラエティー番組に映画の番宣で来てくださったんです。その時初めてお会いして、いつかお芝居の現場でご一緒できたらいいなと思っていたので、今回声を掛けていただいて、すごくうれしかったです。
――台本を読んだ際の感想は?
三谷さんの作品は、他にも見させていただいていますが、それぞれの登場人物にしっかりとストーリーがあるというか、今回は特に皆さんのキャラクターが個性的ではあるのですが、それぞれに三谷さんの愛を感じるので、そこがすてきだなと思って読ませていただきました。
――役を演じるにあたって気を付けたことはありますか?
私の鏡子という役は、家族の中でも一番家族思いで、いろいろな人の表情や動作を見た上で、自分の気持ちを押し殺してせりふを言ったり、(みんなに)声を掛けたりしているので、できるだけ同じように、皆さんの表情を見たり、どういうふうにせりふを言われるんだろうというのを見ながら、自分のせりふを言うように気をつけました。
夫人が言ったことに対してもいつも笑顔で返しているんですけれど、ずっとニコニコしている人って実は逆に怖いなと思っていて。沙羅先生とのシーンでも“早く死んでくれないかって思っているんです”とか怖いことを言っているので、逆にそれを笑顔で言ったらどうなんだろう?とか、そういう笑顔の多様性というか、表情で使い分けていけたら面白いかなぁと考えました。
――演じてみた感想は?
実はこの作品に入る前の作品と似ている環境で、近しい役で(笑)。いい感じで流れはつかめたと思います。実際には共通する部分はあまりなかったですし、初めて共演する方が多かったのですが、本当に皆さんには良くしていただいて、撮影現場ではいろいろなお話もしました。
トレーニングがお好きな方が多くて、撮影が始まる前に本堂家一同でストレッチをしたり、役とは違った一面で和気あいあいとしていました。ロケも、熊野古道はなかなか行く機会のない場所でしたし、そういう(世界遺産のような)場所から撮影が始まったというのは、ぐっとみんなの絆が深まるような感覚があったので、すごくうれしかったです。
――メッセージをお願いします。
はじめに台本を読んだときに、私は実は犯人が全く分からなくて、まんまと最後までだまされました。勝呂さんの推理を最後まで読んで“あ、そういうことだったんだ”と思ってもう一度台本を読み直してみたら、せりふやそれぞれの行動に伏線がしっかりあったので、素晴らしい台本だなと思いました。
シリーズもので3作目なので、前作までのファンで楽しみにしてくださっている方もいらっしゃるでしょうし、個性的なキャラクターが集まっているので「死との約束」の原作ファンの方にもまた違った楽しみ方ができるのではないかと思います。
――出演の話がきた時の心境は?
オーディションだったんですけれど、オーディション原稿をもらった時からすごく“この役をやりたい”っていう気持ちが強かったので、決まった時は純粋にうれしかったです。
前作「黒井戸殺し」を拝見していて、独特の世界観がすごく好きで、今回自分がそこに入ることができるんだなと撮影前からとても楽しみにしていました。
――台本を読んだ際の感想は?
いろいろ想像しながら読んでいたのですが、面白くて一気に読んでしまいました。でも、全然ストーリーの展開が読めなくて、全員最後まであやしくて。一方で、容疑者役が初めてですので、すごくワクワクしながら読んでいました。
――役を演じるにあたって気を付けたことはありますか?
絢奈はあまり感情を表にださないので、感情をどこまで見せるのかというのは事前に監督にご相談して、リハ―サルの時間もとってくださって。あの濃いキャラクターの皆さんの中で、どのくらいの怪しさがいいのか? 一方で、絢奈の子どもらしいあどけなさもきちんと出したかったので、そのあんばいが本当に難しかったです。
――演じてみた感想は?
なんといっても容疑者役は初めてですのでとても楽しかったですし、キャストの皆さんのお芝居を間近で見られたのはすごく幸せで、とても勉強になりました。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
設定はすごくぴりぴりした雰囲気の家族なんですけれど、カットがかかると山本さんを中心にとてもアットホームな家族になっていました。地方ロケでもご当地の食べ物の話で盛り上がったり。皆さんすてきな方ばかりで、撮影は楽しかったです。松坂さんとは「おもいでぽろぽろ」(2020年、NHK BSプレミアム)という作品でご一緒させていただいたのですが、その時は一緒のシーンがなかったので、今回ご一緒できてとてもうれしかったです。
――メッセージをお願いします。
脚本がすごく面白いのはもちろんですが、昭和30年の頃の車、衣装、小道具がとても細かく作り込まれていておしゃれなんです。その昭和30年の世界観も一緒に楽しんでいただけたらと思います。
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