「エール」窪田正孝が主演男優賞! 二階堂ふみには「何度助けてもらったか分かりません」
「第106回 ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」で、2020年11月27日に最終回を迎えた連続テレビ小説「エール」(NHK総合ほか)の窪田正孝が主演男優賞を獲得した。昭和の作曲家・古関裕而をモデルに音楽の力を描いた同作で、窪田は主人公・古山裕一を熱演。「戦争で自分を見失う様やそこからの回復など、終始説得力のある演技」を評価され、記者票と審査員票でトップとなった。そんな窪田に受賞の感想や、ヒロインを演じた二階堂ふみ、そしてコロナ禍による撮影中断を乗り越え完走した作品への思いを語ってもらった。
成長していくほどに、精神は子供のように柔軟に
――ドラマアカデミー賞で、特に審査員、TV記者から多くの票が集まり、2度目の主演男優賞に選出されました(※1度目は2015年日本テレビ系の「デスノート」で受賞)。受賞のお気持ちをお聞かせください。
大変光栄に思います。受賞できたのは「エール」チーム、応援していただいた皆さんのおかげです。
――投票では、「さすがの一言に尽きる演技力」「戦争での悲惨さに心打たれた」と古山裕一の熱演に感動する意見が多く集まりました。オドオドしている裕一が作曲に悩んだり茫然自失となったり、精神的にも大きな力を使う役だったと思いますが、演技面で意識されたことはありますか?
裕一は大人に成長していくほどに、精神は逆に子供のように柔軟性があり豊かになっていくイメージだったのでそこを意識しました。また、裕一はあくまで視聴者目線なので、アトラクションのような個性あふれるキャラクターたちに会いに行く感覚でした。