映画「半径1メートルの君」完成会見でロバート秋山はドラマ「甘味裁判官 あんみつ先生」をPR それ何?
8組24名の人気俳優、吉本興業タレント、クリエイターによるオムニバス映画「半径1メートルの君~上を向いて歩こう~」が、2021年2月26日(金)に公開される。19日、完成記念イベントが東京・有楽町のよしもと有楽町シアターで開催され、映画に参加したジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)、秋山竜次(ロバート)、品川ヒロシ(品川庄司)、近藤春菜(ハリセンボン)、亜生(ミキ)、粗品(霜降り明星)が登壇し会見した。
同作は、新型コロナウイルスの影響で、多くのエンターテインメントコンテンツも中止に追い込まれる中、「エンタメの力で人々の心を元気にしたい」「上を向いて歩ける前向きな気持ちを届けたい」という思いから制作された映画。
出演者は基本的に2人で、ワンシチュエーション、バッドエンドではない前向きな作品であることという制約が作品に課され、さらに制作を進める中で「笑いと泣きの両方を入れる」「テーマに合わせながらどうオチをつけるか」といったことが盛り込まれていったという。
この企画に役者としてメイン参加したのは、岡村隆史(ナインティナイン)×豆原一成(JO1)、海宝直人×亜生、倉科カナ×徳井義実(チュートリアル)、小池徹平×じろう(シソンヌ)、白石聖×後藤淳平、般若×秋山竜次、松井玲奈×山崎静代(南海キャンディーズ)、水川あさみ×近藤春菜という面々。それぞれが心温まる10数分の作品で好演を見せる。
脚本は、劇団ヨーロッパ企画の上田誠、ドラマ「半沢直樹」(TBS系)などを手掛ける丑尾健太郎、品川ヒロシ、粗品、高須光聖、福田麻貴(3時のヒロイン)、福徳秀介、又吉直樹(ピース)と、よしもと芸人をはじめ多彩な顔触れが担当。品川と粗品は自ら監督も手掛け、他にドラマ演出を多数手掛ける山内大典、紙谷楓が監督で参加している。
エンディングで流れる主題歌には、世界中に知れ渡る坂本九による「上を向いて歩こう」を採用。これを斉藤和義が本作のために歌う。
会見はにぎやかに進行。秋山は架空のドラマを宣伝
会見で最初にマイクを握ったのは「まわりくどい二人のまわりくどい気持ちの伝え方は大胆でむしろまわりくどい」に脚本、主演で参加しているジャルジャルの福徳と後藤。脚本を担当した福徳はいきなり「正直、仕上がりをまだ見てない」とぶっちゃけ、後藤から「なんで見てないの⁉」と突っ込まれると、「脚本をやればテンション上がるかなと思ったけど、意外と恥ずかしくて」と告白した。
主演の後藤は、「福徳の脚本に忠実にやらせてもらった」と率直に語り、「共演の白石聖さんと、顔のサイズのバランスがあってなくて、リアリティが欠けたかも」と心配を口にした。
福徳は「Twitterのコメントで恋愛の悩みが届くことがあり、それがヒントにもなっている。タイトルのゴロの良さは必死で考えた」と脚本担当としてのこだわりを語った。
続いて登場したのは「戦湯~SENTO〜」の品川ヒロシ監督とロバート秋山。銭湯が舞台で、裸のシーンもあることで秋山は「(映画で)ごらんいただけるように体を仕上げて。撮影の前々日に日焼けサロンに行きまして。前日だと赤らむんでね」と体作りの秘訣を明かした。
秋山が、ラッパーの般若にラップバトルを仕掛けられ、それに相対するところが作品の面白さ。ラップ部分は、品川、般若、秋山の共同作業だったそうで「トリオで作った感じ」と品川は表現した。
終盤、秋山は、この日着用していた“木曜ドラマ「甘味裁判官 あんみつ先生」夜10時スタート”と書かれたTシャツをアピール。これは「架空ドラマ番宣」らしく、その作品はどこにも存在しないもの。ネタとしてTシャツを制作したらしい。品川監督をあきれさせながらも、この作品が何か形になれば…という話を展開し盛り上げた。
「バックヤードにて」からは近藤春菜が登場。タイムトラベラーという役に「やったことがないし、役作りの仕方が分からない」と想像力を発揮して挑んだという。普段から仲の良い水川あさみとの共演に、「さすが女優さん。切り替えと雰囲気で、引っ張ってもらった」と語り、長ゼリフの部分も「できる!できるよ!」と応援してもらったことを披露した。
最後は「同度のカノン」の粗品、亜生。二人は「どうも~」とまるで漫才コンビのように元気に登場。撮影中、電車の音に困らされた話は仲良く語っていたが、「頭をボウズにしてほしかったのに(亜生が)してくれんかった」(粗品)という話に始まり、互いに攻撃し合うようなトークに。
それでも現在亜生が出演中のドラマについて、「(粗品は)ドラマを見ながらLINEしてきます」と仲の良いところを披露していた。
オムニバス映画「半径1メートルの君~上を向いて歩こう~」作品タイトル
「本日は、お日柄もよく」 出演:岡村隆史(ナインティナイン)×豆原一成(JO1) 脚本:丑尾健太郎 監督:山内大典
「やさしい人」出演:倉科カナ×徳井義実(チュートリアル) 脚本:高須光聖 監督:山内大典
「とある家のこと」 出演:松井玲奈×山崎静代(南海キャンディーズ) 脚本:福田麻貴(3時のヒロイン) 監督:紙谷楓
「真夜中」出演:小池徹平×じろう(シソンヌ) 脚本:又吉直樹(ピース) 監督:紙谷楓
「まわりくどい二人のまわりくどい気持ちの伝え方は大胆でむしろまわりくどい」 出演:白石聖×後藤淳平(ジャルジャル) 脚本:福徳秀介(ジャルジャル) 監督:山内大典
「戦湯~SENTO〜」 出演:般若×秋山竜次(ロバート) 脚本・監督:品川ヒロシ
「バックヤードにて」 出演:水川あさみ×近藤春菜(ハリセンボン) 脚本:上田誠(ヨーロッパ企画) 監督:紙谷楓
「同度のカノン」出演:海宝直人×亜生(ミキ) 脚本・監督:粗品(霜降り明星)
2021年2月26日(金)全国ロードショー
主題歌:「上を向いて歩こう」斉藤和義(SPEEDSTAR RECORDS)
企画・製作・配給:吉本興業
制作プロダクション:共同テレビジョン
(C)「半径 1メートルの君~上を向いて歩こう~」製作委員会