「遺留メモ」連載第7回は『小説』
WEBザテレビジョンでは、毎週木曜のドラマ放送日の掲載で、上川の“おすすめエンタメ”にまつわるエピソードと共にストーリーを紹介する連載企画「遺留メモ・令和版」を展開中。第7回となる今回は、好きな小説にまつわる話をしてもらった。
――好きな小説家、もしくはよく読んでいるジャンルはありますか?
随分昔の話ですが、ミステリー作家の綾辻行人さんが書かれた「館」シリーズが好きでよく読んでいました。ちょうど“新本格”ブームの盛り上がりと僕がミステリーにハマったタイミングが同じぐらいだったものですから、当時は書店に行くと必ず誰か新しい作家が見つかる、そんなワクワクを楽しんでいた時期でした。
今は第1弾の「十角館の殺人」が漫画化されて「月刊アフタヌーン」で連載中。もともと、小説だからこそ盛り込めるトリックで成立しているだけに、いかに漫画で成立させるのかという好奇心とともに楽しみながら読んでいます。
いわゆる“叙述トリック”の面白さを味わうにはちょうどいい入り口となっている作品ですので、ミステリーにあまり触れて来なかった方にも十分楽しんでいただけるのではないかと思います。
もし「十角館の殺人」を気に入っていただけたのであれば、その後に続く「館」シリーズも読み進んでいただけたらと思います。ちなみに僕は3作目「迷路館の殺人」が好きです。
◆取材・文=月山武桜