撮影と編集あわせ、製作期間に二年以上を費やした、孤高のバンド“FISHMANS(フィッシュマンズ)”のドキュメンタリー映画が、正式タイトル「映画:フィッシュマンズ」として2021年夏に劇場公開されることが決定した。
1987年に結成され、1991年4月21日にシングル「ひこうき」でメジャーデビューしたフィッシュマンズは、ボーカルの佐藤伸治氏が楽曲のほぼすべての作詞・作曲を担当していた。その佐藤氏は1999年に急逝したが、バンドは活動を続け、残された楽曲は、現在もなお音楽シーンに影響を与え続けている。
本作は、2019年2月のイベント「闘魂2019」のリハーサルから撮影を開始し、東京・明治学院大学ソング・ライツ部室、東京・渋谷La.mama、渋谷クラブクアトロ、東京・三軒茶屋クロスロードスタジオ、東京・目黒VIVID SOUND STUDIO、東京・日比谷野外音楽堂をはじめ、ゆかりの地を訪れ、今まで多くを語ることがなかった現・旧バンドメンバーが、カメラの前で当時のことを振り返るほか、関係者が大切に保管していた100本以上のVHSなどの素材をデジタイズ化した、本邦初の映像を多数収録するなど、音楽ドキュメンタリーとしては異例の180分に近い作品で完成の予定だ。
デビュー30周年の節目にふさわしい、多くの方々の“フィッシュマンズ”への想いが込められた作品に仕上がっている。
公開決定にあたり、手嶋悠貴監督、フィッシュマンズのリーダーであり、現在は東京スカパラダイスオーケストラでも活動する、ドラムの茂木欣一からコメントが到着した。
手嶋悠貴監督コメント
茂木欣一さんと約束した言葉、「これが最初で最後。嘘偽りなく、フィッシュマンズのすべてを話す」。フィッシュマンズのサウンドを作り上げていった仲間たち、音楽に人生を捧げた佐藤伸治さんの生き様が、三時間近い、この映画のなかに詰まっています。彼らのすばらしい音楽が、たくさんの人々の心に響いてほしい。それが、この映画の想いです。
茂木欣一コメント
フィッシュマンズの仲間たちの出会い、別れ、再会。ひとりひとりがどのような気持ちで、ここまでの日々を送ってきたのか。カメラの前で、心の内側を話してくれたみんなの言葉に僕は驚き、そして、こんなすてきな仲間たちと出会えた人生に感謝せずにはいられない。結びつけてくれたのは、佐藤伸治が作り出した、色あせることのない楽曲たち。
この映画の完成に、すべてを捧げてくれた手嶋監督はじめ、スタッフのみなさんの愛に、心からありがとう。
2021年夏公開
出演:フィッシュマンズ ほか
監督:手嶋悠貴
(C)THE FISHMANS MOVIE 2021
公式サイト:https://fishmans-movie.com