「日本映画界が広瀬すずを求める理由が分かる」。これは広瀬すずと映画で共演した生田斗真が漏らした言葉だ(「モデルプレス」2017年6月26日)。
“時代のヒロイン”にふさわしい活躍
広瀬すずは2012年、14歳で「Seventeen」の専属モデルとして芸能界入りすると、翌年、ドラマ「幽かな彼女」(2013年、フジテレビ系)で女優デビュー。同年に映画「謝罪の王様」にも出演した。さらに2014年には、「ゼクシィ」のCMガール、「全国高校サッカー選手権大会」応援マネージャーといった、いわゆる若手女優ブレークの登竜門といわれるような仕事に次々と抜擢されていく。
2015年には是枝裕和監督の映画「海街diary」に出演。その演技が高く評価され、各新人賞を総なめ。その後も数多くの映画・ドラマに出演し、連続テレビ小説「なつぞら」(NHK総合ほか)のヒロインを堂々と務めあげた。まさに“時代のヒロイン”と呼ぶにふさわしい活躍だ。
そんな彼女は可愛らしい見た目から、“文化系で可憐な少女”のようなイメージを持たれることもあるが、いわゆる“守られるべきか弱いヒロイン”では決してない。
「なんで自分は歩けないんだ」それが最初の記憶
「なんで自分は歩けないんだ」。それが彼女の最初の記憶だという。家族や親戚が周りにいる。その輪の中に入りたいのに、赤ちゃんだから自由に歩くことができない。それが悔しかったのだ。1歳で保育園に通うようになった日のことも覚えているという。両親と離れひとりになったときに「親がいないのに、ひとりでいる自分、かっこいい」と思った。