<人生の楽園>3人の娘や妻に応援されながら、元エンジニアの技術を駆使したハウスでイチゴ栽培
3月13日(土)放送の「人生の楽園」(毎週土曜夜6:00-6:30、テレビ朝日系)は、52歳で出合った農業に憧れて一念発起。エンジニアとして働いた会社を早期退職して、イチゴ栽培を始めた57歳の長谷部光男さんが主人公。3人の娘や妻に応援されながら、元エンジニアの技術を駆使したハウスで、より安定した農業を目指して奮闘する主人公の物語を紹介する。
舞台は神奈川・藤沢市
山形県出身の光男さんは工業高校を卒業後、電気メーカーに就職して神奈川県内でエンジニアとして働いた。そして、34歳のときに藤沢市出身のゆかりさんと結婚。その後は夫婦で共働きしながら3人の娘を育てた。
転機となったのは、52歳のときに参加した藤沢市の援農ボランティア。農家の高齢夫婦が生き生きと働く姿に憧れ、就農を決意した。そこで光男さんは「かながわ農業アカデミー」で1年間農業技術と経営を学び、54歳で早期退職。
そうして2018年、藤沢市内に600坪の農地を借りて野菜の露地栽培を始め、1年後には娘たちも大好きなイチゴのハウス栽培も始めた。
光男さんは2棟のハウスで紅ほっぺなど、約1600株のイチゴを育てている。温度に合わせて自動で開閉するカーテンや、液体肥料を自動で送り込む装置、成長を促進するため土を温める電熱線など、設備は元エンジニアで電気工事士の資格を持つ光男さんが自作した。
そうして愛情たっぷりに育てられたイチゴは、肩まで真っ赤に完熟した状態で収穫され、2~3時間後には市内の直売所に並ぶ。
また、光男さんは白イチゴの“エンジェルエイト”や桃の香りがする“桃薫”など、高付加価値のイチゴの栽培にも挑戦していて、将来は首都圏の立地を生かしてイチゴの観光農園も開きたいと考えている。
さらに、新規就農仲間と情報交換したり、出荷できないイチゴの利用をスイーツコーディネーターに相談したり、家族を心配させないよう、より安定した農業経営を目指して奮闘している。そしてそんな光男さんを、上は22歳から下は14歳までの三人娘も信頼して応援している。