<日本アカデミー賞>新人俳優賞受賞の奥平大兼、受賞式に登場「またこの舞台に戻ってこられるように頑張りたい」
俳優の奥平大兼が第44回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞し、3月19日に行われた授賞式に出席した。俳優として初めて出演した映画「MOTHER マザー」(2020年)での演技が高く評価され、受賞となった奥平。登壇すると「(母役の)長澤(まさみ)さんとこういう舞台に一緒に立てるのはすごく光栄でありがたいことだと思っています」と喜びをかみしめた。
2003年9月20日生まれの奥平は、中学1年の時に渋谷でスカウトされ、初めてのオーディションで抜擢された「MOTHER―」にて、初演技ながら長澤まさみ演じる母といびつな関係で結ばれる息子・周平を繊細に演じ、一躍注目を集めた。6歳で始めた空手は、全国大会で優勝するほどの腕前だ。4月期のドラマ「レンアイ漫画家」(フジテレビ系)への出演も決まっている。
「MOTHER―」での演技が評価され、「第94回キネマ旬報ベスト・テン」新人男優賞や「第63回ブルーリボン賞」新人賞、「第30回日本映画批評家大賞」新人賞も受賞するなど、今後の日本映画界をけん引する存在として熱い注目を集める。そして今回、「第44回日本アカデミー賞新人俳優賞」の栄誉に輝いた。「MOTHER―」で母親役を演じた長澤も今回、優秀主演女優賞を受賞した。
授賞式に登壇した奥平は「この作品の現場で初めて演技をさせてもらって、この現場で初めて演技の楽しさというものを教えてもらいました。僕にとって大事なデビュー作となった作品で共演してくださった長澤さんとこういう舞台に一緒に立てるっていうのはすごく光栄でありがたいことだと思っています。この賞に満足することなく、またこの舞台に戻ってこられるように頑張りたいと思います」としっかりと前を見据えて語った。