佐藤健、「るろうに剣心」に感謝『間違いなく代表作。22歳で出会わなければ今の僕はいない』
華々しく登場した佐藤はファンに向け、「待っていていただいて本当にありがとうございます」と感慨深い様子で語り、「皆さんからの熱い期待のコメントは届いていますし、そんな期待に応えられるに値する映画が完成した手応えを感じています」とりりしい表情。
公開延期を乗り越え、最終章がこれから公開になるが、佐藤は「僕も早く見てほしい気持ちはありますが、同時にこれでほんとに終わりだと思うと寂しさも感じますね」と素直な思いを吐露し、「こういう喜びも寂しさも含めて、ファンの方と共有できたらうれしい」としみじみと明かした。
「The Final」では東京を総攻撃する“シリーズ最恐の敵”縁との最後の戦い、「The Beginning」では、戦いの理由となる剣心の頬に刻まれた“十字傷の謎”に迫る物語が紡がれる。今作が製作されると決まった時の心境を聞かれ、「絶対に描きたいエピソードだった」と力強くコメント。
また、剣心を演じてきた10年がどんなものだったかと問われると、「22歳のときにこの役とこの作品に出会わなかったら、今の僕はいません。剣心を背負って他の仕事もしてきたと思う。間違いなく代表作です」と断言し、「今回、最後ということで、一つ肩の荷が下りたような、寂しい気持ちがあります。今後、この作品以上のものをやっていかないといけない。それを目指していくつもりだけど、そんな簡単なものではないと思う」と今の素直な心境を告白。
また、オンラインでつないだ「るろうに剣心」ファンからの質問に直接答えるトークセッションでは、フィリピンの女性から「本作の出演で人生がどのように変わったのか?」という問いが。
佐藤は「まるっきり変わったと思います。当時、僕は22歳で、抜てきだったと思う。これだけ大きなバジェットで作る作品を僕でやるのはギャンブルだったはず」と口にし、「チャンスを与えてくれた作品。それ以降、頂けるオファーも変わってきて。自分のターニングポイントになる大切な作品です」と感慨深い様子で答えた。
最後には「10年前に共に戦った仲間たち、今回新たに加わった仲間たちと、本気で映画を作らせていただきました。これは間違いなく支えてくださった、この映画を愛してくださった皆さんがいるから、われわれはここに立てています。本当に感謝してもしきれません。感謝の気持ちを映画に乗せてお届けできたら。特別な作品になりました。劇場でぜひわれわれのこの思いを受け止めていただけると幸いです」と世界中のファンに思いを伝えた。
イベントでは、「るろうに剣心」シリーズのロケ地として所縁ある2016年の熊本地震、2020年の熊本豪雨に見舞われた熊本県を少しでも元気づけたいという思いから、剣心の顔の十字傷をイメージした復興祈願花火が熊本県人吉市にてサプライズで打ち上がる一幕も。
現地にいるくまモンと中継でつなぎ、その様子を見守った佐藤たちは、「素晴らしい。大成功ですね」と歓喜していた。
◆取材・文・撮影=TAKAMI
4月23日(金)全国ロードショー
映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」
6月4日(金)全国ロードショー
原作:和月伸宏「るろうに剣心−明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプ コミックス刊)
製作:映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
制作プロダクション・配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
オフィシャルサイト:http://rurouni-kenshin.jp
■シリーズの集大成!映画『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』10周年記念特別映像