爆笑問題・田中裕二が称賛「空気の読み間違いがない」
そうした環境で育ったことがバラエティ番組での振る舞いにも生きているのだろう。爆笑問題・田中裕二はこう評している。「空気の読み間違いがまずないんですよ。うちの相方が特にですけど、全く空気を読まない人じゃないですか。読まないし読めないしね。そういう人と一緒にいると一番能力を発揮するタイプですね。場の空気を絶対に悪い方にもっていかない」(「おしゃれイズム」2017年4月9日)
そんな空気を読み、肝が据わった小池は、バラエティ番組に欠かせない存在になっていった。しかし、小池は次第にバラエティの仕事をセーブし始め、俳優業をメインにシフトチェンジしていく。それはバラエティ番組にとってはあまりに大きな損失だった。だが、ドラマ・映画界にとってはかけがえのない財産だったことは現在の彼女が証明している。
「大奥~華の乱~」林徹監督との出会いが転機
ひとつの転機になったのは「大奥~華の乱~」(2005年、フジテレビ系)の林徹監督との出会いだ。「バラエティ出身なのに芝居も結構いい」などと称賛されていたことにあぐらをかきそうになっていた小池は、「うわべだけで芝居するな」とさんざん怒鳴られた。この頃から俳優業に“本気”に取り組むようになった。
そして「スマイル」(2009年、TBS系)で共演した中井貴一に相談した際に言われた「俳優業を続けたいなら覚悟を見せなさい」「キミは絶対続けてったら、コツコツやってったらいつか花咲く時があるから」という言葉で、自分にとって居心地のいいバラエティの世界から一度離れる決意を固めたのだ。