村上信五が柔道66㎏級日本代表決定戦の“真実”に迫る さらに高木美帆らウィンタースポーツ選手にインタビュー!
丸山城志郎選手 インタビュー
丸山は決戦に際して、「お風呂に入っている時、ご飯食べている時、寝る前にYouTubeを見ている時とか、ずっと阿部選手が頭のどこかにいる感じでした。何回も試合のシミュレーションをした」と言う。数々の対策を経て決戦へ。しかし、勝負は自分の思いとは逆に決することとなる。
丸山は勝負を決したポイントは、2回目のインターバルの間に瞬間的に出た「ある気持ち」だと分析した。また、インタビューで丸山が繰り返していた言葉は「これまでにたくさんの人に支えられてここまで来た」ということ。時には柔道をやめようと思ったこともあったが、そんな中、支えてくれたのは妻、そして試合直前まで一緒にいた同じ大学の先輩であり、リオオリンピック73㎏級・金メダリストの大野将平だったと言う。彼らが節目で丸山にかけた言葉、そしてそれが彼自身にもたらしたことについて紹介する。
また、オリンピックの舞台で「美しい柔道を体現する」のが目標だと語っていた丸山。すでに2024年のパリオリンピックを見据え、4月4日(日)に行われる全日本選抜柔道体重別選手権で、再スタートを切る。初めてインタビューをした村上も「男として聞けたらうれしい出来事が山のようにあった。柔道家・丸山選手を見せて頂きましたが、人間・丸山城志郎の温かさに触れさせて頂いた」と振り返った。
阿部一二三選手 インタビュー
一方の阿部も、決戦までの間、自分を磨いていたという。柔道の技の幅を広げ、スケールアップを図っていた。阿部も丸山と同じで、「ワンマッチが初めてだし、対戦相手が決まっている状態。大一番なので、考えてしまいますね」と相手のことを考えていたという。何度も対戦した相手だったが、「会場自体が広く感じた。静かだなって。確実に緊張していたと思います」と語り、大一番に感覚もいつもと違ったようだ。しかし、いざ始まると「身体の調子もすごく良かったですし、しっかり相手の技も見えているなという感覚です。コンディションはすごく良いなと思っていました」と振り返った。
阿部・丸山ともに「指導(反則勝ち)では決まらないと思っていた」と話すように、見ている人にはどこまで続くのか分からない延長戦に入った。その途中、阿部は不思議な感覚を覚えたという。2回目のインターバルで「もうすぐ試合が決まりそうだなという風に感じて、前に出続けるしかないと思いました」と本能的に勝利を感じていたという。その後、勝負が決した場面は、見ている人の想像を超えるような2人の柔道家の技と駆け引きがあった。番組では2人の証言をもとに詳しく解説する。