真のバイプレイヤーはジャスミンだった!演じ切った北香那「とっても幸せ」<バイプレイヤーズ>
ドラマ「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」(毎週金曜夜0:12-0:52ほか、テレビ東京系)の12話が3月26日に放送された。森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”で繰り広げられてきた物語。最終話では、撮影所内の食堂「さざなみ庵」の店員として100日のあいだ役者たちの輝きを見てきたジャスミン(北香那)の成長が描かれた。(以下、ネタバレがあります)
「ほかでもない、ジャスミンのことだからね」
「テレビ東京57周年 新春ドラマスペシャル『冤罪』」の撮影現場では、新人女優のジャスミンが苦しんでいた。極度の緊張でNGを連発。挙句、監督から「もういい、やんなくて」と匙を投げられてしまった。
落ち込むジャスミンを温かい笑顔で励ましたのは、元祖バイプレイヤーズの田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一(いずれも本人役)だった。
「チーム7」(第1話)の現場をたまたま見学し、役者の仕事に興味を持ったジャスミン。「大合併」(第2話)の現場で俳優陣の熱意に心動かされ、「ドクターZ・5」(第3話)の現場を見て本気で役者をやってみたいと決心。「CTO」(第4話)の現場でエキストラ的にドラマデビューを果たし、「わたしの番です」(第5話)では死体役。大河ドラマ「宮本武蔵」(第9話)にも出演を果たした。オンエアでは、左手しか映らなかったけれど。
シーズン1では“中国人アシスタントプロデューサー”(実はアジアンパブのホステス)として、シーズン2では大杉漣(本人役)の付き人兼マネージャーとして、常に元祖バイプレイヤーズの面々のそばにいたジャスミン。そんな彼女の心境の変化に、4人は気づいていた。
「バイプレウッドの100日間が、ジャスミンを変えたんだよね?」(松重)
「たとえ死体役でも、役を勝ち取るって大変なんだよ」(田口)
「それでも頑張って、大河ドラマに出られるチャンスをつかんだんだもん、すっごいよ。たとえ左手だけでも」(光石)
「実はみんな、一緒にドキドキしててさ」(遠藤) 「ほかでもない、ジャスミンのことだからね」(光石) 「ふふっ、まるで自分のことのようにね」(松重) 「長い付き合いだからねぇ」(田口)
4人の温かいまなざしに包まれ、感極まったジャスミン。「バイプレウッドに来る役者たち、普段はただのオッサンじゃん?でも、芝居になるとなんか…いい感じだろ!」と、素直な思いを打ち明けた。