ハロプロの春の風物詩「ひなフェス」が今年も開催 譜久村聖「熱いコンサートになりました」
シャッフルユニットコーナーの後は、再びグループごとのステージへ。
Juice=Juiceは4月28日(水)にリリースされるニューシングルからの楽曲を中心に披露。シティポップナンバー「DOWN TOWN」ではグループの新しい一面を見せつつ、キレキレのダンスを見事にこなす姿が大人っぽい。
アンジュルムは2020年秋に新メンバー3名を迎え、新体制10名で初の「ひなフェス」参加に。最新シングル曲「限りあるMoment」でドラマティックに会場のボルテージを底上げしていきながらも、本人たちはMCでも「ひなフェス」が楽しくて仕方がない様子。もう一つの最新シングル曲「ミラー・ミラー」ではアンジュルムならではのエネルギッシュな歌唱で畳み掛けていく。
そして、プレミアムパート前のラストを務めたのがモーニング娘。'21。。「ひなフェス」では3月31日(水)に発売となるニューアルバム『16th~That's J-POP~』に収録される新作から「恋愛Destiny~本音を論じたい~」「このまま!」の新曲を披露。つんく♂作詞作曲の「ギューされたいだけなのに」など、要所要所で鋭いボーカルを入れながらアグレッシブに攻め上げる。フェスにふさわしい圧倒的なハイテンション・サウンドにのせて会場を盛り上げた。
また、終盤のプレミアムパート前には、その回のプレミアム担当グループの曲を他グループが合同でカバーするブロックも。1曲を2グループ合同(初日だけ1グループでのカバー有)でパフォーマンスし、組み合わされるグループも4公演全てバラバラというぜいたくな共演が次々と繰り広げられた。
観客は全員着席、ソーシャルディスタンスを保ちながら鑑賞というスタイルのライブではあったが、その分各グループ、各メンバーがステージで放つエネルギーの大きさと眩さがより際立った公演に。360度に展開された観客席からは声援の代わりにペンライトが振られ、パフォーマンスごとに大きな拍手が送られていた。
ラストは幕張メッセの大ステージに全グループが一挙集結。全員でのパフォーマンスで華やかにライブを締めくくった。
ハロー!プロジェクトは今後、各種リリースやコンサート開催を予定。3月31日(水)にはモーニング娘。'21の16枚目のオリジナルアルバム『16th~That's JPOP~』、5月26日(水)にはつばきファクトリー2枚目のアルバム『2nd STEP』が発売となる。また、現在ハロー!プロジェクト全体での春コンサートツアー「Hello! Project2021 春『花鳥風月』」も5月30日(日)まで開催中となっている。
譜久村聖(ハロー!プロジェクト リーダー/モーニング娘。'21)コメント
昨年末のカウントダウンコンサート以来にハロー!プロジェクト全体で集まってのライブになりましたが、とても楽しかったです。昨年の「ひなフェス」が無観客ライブだった分、つばきファクトリーとBEYOOOOONDSにとっては今回初めてお客さんを入れてのプレミアム公演だったので、メンバーからの熱気や気合も伝わってきましたし、新体制になったグループからのやる気も伝わってきて、すごく「ひなフェス」全体が熱いコンサートになりました。
モーニング娘。'21も、参加できなかった2人も含めた14人分の気持ちでパフォーマンスするということですごく盛り上がったので、生放送、生配信で観てくださった方も楽しめたんじゃないかなと思います。その他にも石田亜佑美の「石田のパン」や、PIZZA-LAさんにハロー!プロジェクトを意識して作ってもらった「春のハローピザ」だったりと、少なくとも春を感じていただけたかなと思います。来年「SATOYAMA&SATOUMI」イベントと一緒にまた開催できることを願っています。
文=宮澤祐介