神木隆之介、17歳の頃は「モテるために一生懸命でした」
3月18日(土)に前編、4月22日(土)に後編が連続公開される映画「3月のライオン」の“前編・後編イッキ見”試写会が、3月5日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演の神木隆之介、共演の有村架純、大友啓史監督が参加。さらには後編に登場する伊勢谷友介がサプライズ登場し、本イベントをもって出演が発表された。
前後編通しで見た300人の観客を前に、神木は「前編は熱い映画、後編は温かい映画」と感想を。「後半最後の零の表情は、自分で演じていながらも自分で良かったなと救われた気持ちになりました。まるでおみそ汁を飲んだような温かい気持ちになった。ほんわかした気持ちになって、家族にありがとうと言いたくなった」と、しみじみ振り返った。
一方、有村も「登場人物みんなが思いを抱えて、それぞれの苦しみが分かる前編とそれを回収するのが後編。みんなが報われて終わる映画。前後編通して1本の作品になっている」と思いを込めた。
会場内がシンミリする中、「好き勝手に生きるのも悪くない」と役柄をイメージした言葉を口にしてサプライズ登場したのは、零がお世話になる川本3姉妹の自由奔放な父親を演じた伊勢谷だ。
登場するなり、神木らをスマホで自撮り。神木は「現場では助けていただく事ばかり。劇中で『君さ~、帰れよ』と挑発的に言われた一言が自分の中で絶対に負けたくないというエンジンになった。とんでもない化け物が住んでいる。吹っ飛ばされると思った」と熱っぽく感謝を述べた。
また零の冷徹な義姉を演じた有村が、伊勢谷が演じたキャラを「何でこんなに~!と思っていました」と憎らしそうに表すと、伊勢谷は「あんたもたいがいだよ! でも性格ピッタリな役だよね」と反撃し、会場から笑いが。
これには有村も神木も「違いますよ!」と否定するが、「でも、女優だからね~」と受け流し「人を腹黒いように言うの楽しいね!」と役柄同様に自由奔放な面を見せた。
また、神木演じる零が生きるために“自分の居場所”を見つける物語にちなみ、「自分の居場所」の発表コーナーも実施。
「風呂」を挙げた神木は「落ち着く。お風呂でずっとのんびりしちゃうことがある。音楽を聴いたり、漫画を読んだり。30分から1時間くらいかな。楽しく汗がかけます」と説明した。
それに対し、伊勢谷は「女子か! 君よりも有村さんのお風呂の話が聞きたいよ!」とツッコむも、「途中で追い炊き入れるの? お風呂でツイートするの?」と実は興味津々なようで質問攻めしていた。
有村は「家のソファー、または布団」と言い、「家に帰ってソファーに座るのが好き。帰って来た感じがする。帰って来てお風呂を温めて、カバンを置いて、ふ~っとソファーに座る」と詳細を説明。
ここでも伊勢谷は「お風呂を温めている間に、お風呂の準備をするの?」と有村のバスタイム事情が気になる様子を見せる。
そんな伊勢谷は「“志”事仲間。目的を持っている人と過ごしている時間が安心する」と急に真面目に語り、大友監督も「現場だね、楽しいから」と同調。すると“ほのぼの組”の神木や有村に対し、伊勢谷は「2人はそうでもないみたいだね。君たちの返答を見るとちょっと違うのかな」とイジり、大友監督も「世代だね」と悪ノリしていた。
また「17歳の頃に打ち込んでいたこと」を聞かれ、神木は「モテるために一生懸命でした。少女漫画を読んだり、学校生活をいかに楽しくできるかだけを目標に生きていた。でもクールぶっていたら、周りから『具合悪いの?』と勘違いされた」と、恥ずかしそうに述懐。
すると、ここでも伊勢谷はすかさず「不毛だね」と突き放し、最後までキャラを貫き通していた。