――ドラマへの出演を経て、映画版でも活躍。映画が公開となった今の気持ちを教えてください。
この作品に出演できて良かったなと思いましたね。ドラマでも出演させていただきましたし、映画でも1人の役者として出演できることは幸せなことだと思います。こうやって選んでいただいて、さらに頑張ろうと思いました。
――「バイプレイヤーズ」という作品にはどんな印象を持っていましたか?
もともと作品は見ていて、スーツを着たオープニングがカッコいいなと思っていたし、皆さんが並んでいるポスターも印象的でした。なので今回映画のポスターでスーツを着て写真を撮りますって言われたとき、テンションが上がりましたね。
あの写真の一つに自分がなれるんだって実感して、いつか出演したいなと思っていたので、すごくうれしかったです。
――実際に作品に入って、感じたことはありますか?
この作品には、撮影をしている側の代弁というか、「そうだよな」と思わせてくれる感情が盛り込まれているんですよね。
もちろんフィクションではあるんですけど、撮影ってこうだよねって言うのを見せてくれる。そこがすごく好きで、感動するシーンじゃなくても感動してしまったりするんです。一人一人が集まってできている作品ってこうだよね、っていうのが魅力だと思います。
――普通の作品とは違って、本作は“高杉真宙”役ですね。
現場でも役名で呼ばれず、「高杉さん」とか「真宙」って呼ばれるのが不思議な感覚でした。ちょっと気を抜くと、高杉真宙を演じるんじゃなくてそのままの本人でやってしまいそうになるのが怖かったですね。台本があるので、役の高杉真宙と、本人の高杉真宙をいかにブレンドできるかを考えてました。
高杉真宙役は、撮影現場の僕というよりも、普段の僕の方が近いなと思いました。ちょっとフラフラしたところとか(笑)。素の高杉真宙に近いなって思うことが結構あって、喋り方なんて普段のままですからね。語尾が聞こえない感じとか(笑)。
ただ、あそこまで先輩にツンケンしたり突っかかったりはしないですね! 監督からは「負けないで」と言われました。先輩や共演者の方の圧がすごいので、そこに負けないようにガシガシいかなきゃなと思っていました。
全国公開中
<スタッフ>
監督:松居大悟
脚本:ふじきみつ彦、宮本武史
主題歌:Creepy Nuts「Who am I」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:「映画 バイプレイヤーズ」製作委員会
制作プロダクション:スパークル
配給:東宝映像事業部
<キャスト>
田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、
濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、
有村架純、天海祐希、役所広司
【HP】byplayers.jp