マイナスの部分をバネにできる
――ドラマ内では生徒同士の対立が生じますが、学校生活では対立したり、時には許せない事態に出くわすこともあると思います。兵頭さんはそういうとき、すぐに許せるタイプですか?
学生の時は、その場で許せるほどできた人ではなかったと思います。卒業して、大人になって、あんなことで怒ってしまってしょうがなかったなと思い返す。時間が解決してくれることってあると思います。
――では、兵頭さんがコンプレックスを乗り越えた経験は?
乗り越える…というのとは少し違うかもしれないですが、僕は得意な部分を伸ばすよりは自分のダメだと思った部分を頑張れる人なんです。マイナスの部分をバネにできる人で、全てのことに対してそうだと思います。
――それは野球をしていた経験が影響しているのでしょうか?
小学生の時から野球をしていたので、それ以前の自分がどうだったか分からないですが、たぶん野球というスポーツを通して、自分を追い込むということが勝手に身に付いたのかもしれません。コンプレックスを生かすのも殺すのも自分次第。自分はマイナス思考の人間なので、最初はできないと思いますけど、最終的には自分のため、そして見てくれる人のために頑張らないと!って思います。
――最後に「ブラックシンデレラ」を通して、どんなことが伝わったらいいなと思いますか?
愛波が高校2年生のところから話が始まりますが、ご覧になる方も高校生が多いと思います。愛波がどう頑張って前に進んでいくか、彼女が発するメッセージを受け取ってほしいなと思います。そして、滝川が誰と恋愛するのかにもご注目ください(笑)。
取材・文=及川静