菅田将暉主演の土曜ドラマ「コントが始まる」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)の第2話が4月24日に放送。菅田、神木隆之介、仲野太賀が演じるお笑いトリオ・マクベスの結成の裏側が明かされ、第1話からの見事な伏線回収が話題に。第1話に続いてTwitterの国内トレンド1位に輝いた。(以下、ネタバレがあります)
第1話の裏側を明かす展開に
マクベスのツッコミ担当・春斗(菅田)、ボケ担当の瞬太(神木)と潤平(仲野)、そして彼らのファンになるファミレス店員・里穂子(有村架純)、その妹のつむぎ(古川琴音)という5人の若者による群像劇となる同ドラマ。
毎話、ドラマのトップシーンがマクベスのコントから始まり、残りの53分間の物語の重要な伏線としてつながるという異例の構成で、大失敗の人生を歩む若者たちが思い描きもしなかった未知の幸せと巡り合うさまを描く。
第2話の始まりは、中年夫婦が自宅の屋上テラスで和んでいると、隣のビルで思い詰めた表情をする若者が現れ…というコント「屋上」。
その後に明かされたのは、マクベス結成の秘話や高校時代の出来事。春斗が芸人を志したきっかけは高校の文化祭で潤平に誘われてコントを披露したからだが、実は潤平は春斗の前に、他の同級生と瞬太を誘って断られていた。
また、コントをやりたかったのは、好意を寄せる奈津美(芳根京子)を笑わせたかったから。そして、瞬太は高校時代に自殺の衝動を春斗に救われていたことや、春斗が潤平を芸人の道に誘ったとき「心底うらやましかった」ことなど。
それらは第1話で展開した春斗の目線の裏側にあったことだった。春斗が潤平を芸人の道に誘った中華料理店、瞬太がマクベスに加わった焼き鳥店が繰り返され、第1話の出来事を回収するという展開に、視聴者からは「話の構成がうますぎる」「同じ場面を3人それぞれの目線から回収できるのが楽しい」といった声が上がった。
高校時代に始まり、鳴かず飛ばずの芸人としての今まで、共に笑い、葛藤する3人の青春。さらにラストにも鮮やかな伏線回収があった。
冒頭のコントのオチの部分が描かれ、春斗に向かって潤平が「あなたを選んでよかったわ」と、瞬太は「命を救っていただき、ありがとうございました。もう二度と死のうだなんて思いませんから」と、それぞれアドリブで言った。それは2人を芸人の道へ誘ったことを悔やんでもいた春斗へのそれぞれのメッセージで、視聴者の涙腺を刺激した。