芳根京子、ドラマ「半径5メートル」で若手編集者役 永作博美演じる名物記者との“迷コンビ”誕生『撮影現場で生まれるものを大切にしたい』
芳根京子「初めての顔合わせでコンニャク作り」
――印象に残っている撮影中のエピソードはありますか?
第1話で風未香と宝子がコンニャクを作るシーンがあるのですが、クランクインする前に、永作さんと(フリー記者・山辺役の)毎熊克哉さんと3人で、コンニャク作りをするという機会をいただきました。初めての顔合わせでコンニャク作りをしているという状況がとても面白くて(笑)。ちょっと不思議な気持ちにもなって、そのもやっとする感覚が物語の中で宝子さんに振り回される風未香とリンクするところもあったなと思います。
――いつもインタビューを受ける側の芳根さんですが、編集者として取材する側を疑似体験して、何か発見はありましたか?
取材をしていただく際、台本を読んでくださったり、作品を見てくださったり、それ以外にもたくさんの時間をかけて、取材の準備をしてくださっているのだなと改めて気づきました。その分、相手が求めていることをしっかり汲み取って、的確にお伝えしなければいけないと思いました。
――芳根さんご自身が掘り下げてみたい「半径5メートル」の出来事はありますか?
仕事の日、私はとても重たい鞄を持ち歩いているので、荷物を減らす術を知りたいです。朝から晩まで撮影だと考えると、これも必要なのでは?と思うものが多くて。ハンドクリームや目薬それぞれ2~3種類や、1日取材の日でも台本が7冊入っていたり(笑)。すごく心配性で、少しの隙間時間ができたら明日撮影分の台本を読みたいな、と考えてしまうんです。そういうことがいろいろな面にありすぎて、大荷物になっているので、もう少し軽くできる方法を知りたいですね。
――作品を通して視聴者に届けていきたいメッセージを教えてください。
何かトラブルがあった時、どちらか片方の意見だけを聞いて、それを鵜呑みにして、いろいろな物事に対して決めつけをするのはよくないことだなと感じました。第1話では「おでんおじさん」に非難された側だけでなく、「おでんおじさん」側にも着目するのですが、表面だけでなく、360度さまざまな角度から物事を見ることが大切だということを伝えたいです。少し視点を変えるだけで物事の見え方が変わってくる、そんなメッセージが込められているこの作品と出合えて私自身もとてもよかったなと思います。