<情熱大陸>“命の記憶”を彫り起こす、動物の肖像彫刻家 きっかけは阪神淡路大震災
5月2日(日)に放送される「情熱大陸」(毎週日曜夜11:00-11:30、TBS系※5月2日は夜11:15-11:45)に、動物の“肖像彫刻家”はしもとみおが登場する。
“命の記憶”を彫り起こす、やさしい動物彫刻の世界
動物の“肖像彫刻家”であるはしもとのアトリエは三重県にある。彼女が彫るのはどこかに存在している、あるいは存在していた動物たち。
幼い頃から動物好きで、獣医師を目指していた。15歳の時、阪神淡路大震災で動物の命が失われるのを目の当たりにして、世界観が変わった。生きている姿を形として残したい。そんな衝動にかられて、彫刻の世界に足を踏み入れた。ただ、見た目をそっくり再現したい訳ではない。表現したいのは「生命力」。
クスノキを材料にする彫刻は、すぐにでも動き出しそうな気配を醸し出す。彫刻刀の入れ方、色の塗り方、その微妙な加減に全神経を研ぎ澄ましている。はしもとの創作の基本は実際にその動物に直接向き合うこと。大量の写真や映像の資料があっても、直接触れ合うことにはかなわない。その方が五感をフルに使って彫刻に生かせるという。
そんな彼女の元に、全国的に人気になった秋田犬「わさお」のモニュメント制作の依頼がきた。いつか会いに行きたいと思っていたが、「わさお」はもうこの世にいない。はしもとは「わさお」の生きていた気配を求めるために青森に飛ぶ。命を蘇らせる彫刻制作が始まった。