2019年、間宮祥太朗と桜井日奈子のW主演で映画化されたTwitter発の4コマ漫画「殺さない彼と死なない彼女」。同作は、“殺す”が口ぐせの無気力少年・小坂と"死にたい"が口ぐせのネガティブ少女・鹿野を描いた恋愛物語。「いつになったら私を殺してくれる?」とたずねる鹿野に対し、「俺がちゃんと殺すから待って」と小坂が引き留めるやりとりなど、一見冷たくも愛のある二人の関係性が共感を呼び、Twitter連載中から話題に。さらに単行本発売後は、描き下ろしとして収録された予想外のラストに涙する読者が続出し、"最も泣ける4コマ"と注目を集めていた。
その続編となる「殺さない彼と死なない彼女 After」が5月26日に刊行されることとなった。前巻の刊行から4年、映画化から約1年半が経過したタイミングで続編刊行を迎える著者の世紀末さんに、お話を伺った。
映画化は、間宮祥太朗の言葉を聞いて「大丈夫だ」と感じた
――原作となる単行本は「殺さない彼と死なない彼女」のほか、「きゃぴ子」「君が代ちゃん」の全3編を収録したオムニバスストーリーですが、ご自身の4コマ漫画が映像化されると聞いた時の感想を教えてください。
執筆中は、そもそも本になることが信じられない状況だったので映像化は全く考えていませんでした。映画化が決まったと聞いた時、あまりにもびっくりして自分がどういう感情なのかよくわからなくて…。
家族に話したら「すごい!よかったね!」と言ってもらえて、そこでやっと、“これはすごいことなんだ、とても良いことなんだ”と嬉しくなったのを覚えています。
――本作は"最も泣ける4コマ"と評判になり、映画化の際も「泣ける率91%」と言われていましたね。
読者の方から「泣ける」と感想をいただくのはありがたいのですが、宣伝でその言葉を使われるのは不安でした。泣かせたいわけではないからです。
でも、映画の舞台挨拶で小坂役の間宮祥太朗さんが「原作を読んだ時、泣かせるために描かれた話ではないと思いました」と言ってくださって、すごく嬉しかったです。私がずっと言ってほしかった言葉でした。こんなに理解してくださってる人が演じてくれたんだから大丈夫だと安心しました。
実際に映画は本当に素晴らしくて、会場にいた全ての人への感謝でいっぱいで、確実に私が一番泣いていました(笑)。
――映画化から約1年半が経過しましたが、映画化の前後で読者からの反響や世紀末さんご自身に変化はありましたか?
私自身の変化は本当にないんですけど、昔から見てくれてる人や仲良くしてくれてた人から「なんだか遠い人になった」と言われるのが悲しかったです。
「殺さない彼と死なない彼女」という作品がたくさんの人のおかげで大きくしてもらえただけで、私は本当に何にも変わっていないので、遠くにやらないでよ〜という感じです。
――ご自身の作品の映画化を経て感じた、映画・漫画のそれぞれの良さについてお聞きしたいです。
漫画はラフや下書きの段階でなくてもいいものを取り除いたり消したりすることができるのに比べて、映画はリテイクを繰り返しながら撮った完璧なシーンでもばっさり切ることに衝撃を受けました。何日もかけて撮影した映像を削って繋げてたったの約2時間にする作業、考えただけで倒れそうです。
良さというより尊敬しているところについて語ってしまいましたが、殺さない彼と死なない彼女のDVDには泣く泣くカットされた未公開シーンも収録されているので是非観てほしいです。良さが詰まっています。
「殺さない彼と死なない彼女」試し読み(全6回)
第1回 私ってほんとブス…“そんなことないよ”待ちの女に物申す第2回 私の方が可愛いのに、どうして別の子のところに行くの?
第3回 私なんかを好きにならないあなたが好き
第4回 好きな人に会うのに理由は必要?
第5回 "今日も死ねなかった…"彼女のぼやきに何と答える?
第6回 "私が死んだら悲しい?"彼の答えに思わず涙…!
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