華道家・假屋崎省吾の“花の世界”を堪能できる展覧会が開催中
東京・目黒雅叙園の秋の風物詩となっている「假屋崎省吾の世界」が、15日(日)まで開催されている。このイベントを自ら“ライフワーク”と語る假屋崎が、開催前日の10月29日、今回の見どころをPRした。
「假屋崎省吾の世界」は、華道家である假屋崎がその技術と美的世界を表現する展覧会で、ことしで10回目を迎えたイベント。「KISEKI〜キセキ〜」と題された今回は、目黒雅叙園内にある東京都指定有形文化財の“百段階段”をメーンステージとして、假屋崎の花の世界が展開されている。
昨年の開催から1年間、このイベントの準備に奔走してきたという假屋崎は「早いもので、もう10回目の開催となります。今回は秋の展覧会にもかかわらず、ボタンの花を使うことができました。本来は春の花なのですが、1年中、ボタンが花を咲かせている場所が島根県にあるんです。そちらの皆さんのご協力があり、使用させていただくことができました。これも1つの“キセキ”です」と満足げにあいさつ。
会場となる“百段階段”の廊下南側には7つの部屋があり、それぞれ工芸家や画家たちの名作が展示されている。その空間にも独自の世界を作り上げた假屋崎は「それぞれの部屋の雰囲気に合わせて(花を)生けたのですが、これは新たなチャレンジになりました。芳醇(ほうじゅん)でロマンティシズムあふれる秋をご堪能ください」とPRした。
また、この日は最新著書「假屋崎流 夢のかなえかた」に込めた思いも語り、「50歳になった今、これまでプラス思考で生きてこられた人生を振り返り、そのポイントをまとめた1冊です。皆さんが自分らしく生きる参考になれば幸いです」と話した。
発売中 1365円(税込) 講談社