ロバート・秋山竜次扮(ふん)する最先端のクリエイターにインタビューする「クリエイターズ・ファイル」。今回は、ジャック・ラザー、イーサン・ゴードンと共に世界三大ボイスとして名をはせるジョルナン・ラマ。今回15年ぶりに日本開催でのコンサートを終えたばかりのラマ氏にお話を伺った。
最高の場所で最高の歌を歌えた
――すばらしいコンサートでしたね。終えてみていかがでしたでしょうか?
今日は久しぶりに大好きな日本でのコンサートだったから、いつも以上に力が入っていたのかもしれないね。最高の場所で最高の歌を歌えたと思っているよ。日本のお客さんの鳴り止まない拍手には感動したよ。
――世界三大ボイスと言われるラマさんでも緊張するのですか?
もちろんさ。今でもオペラやコンサートの舞台に立つ前は足が震えることはあるけど、そんな時はコンサートの後に何を食べるか考えるようにしているよ。宮崎だと地鶏だったり、滋賀のサラダパン、津山のホルモンうどん、そんなことを考えていると、緊張なんてなくなりますよ(笑)。
――今日のコンサートでは、アリアなどの名曲がほとんどでしたが、サプライズで日本の歌も歌われましたね。
それは普通のことだよ。日本でコンサートをしているのだから、普通のこと。オーケストラにも急いで覚えてもらったんだ