ピエール瀧の報道は「撮影中の現場に起こった“事実”」
――ピエール瀧さんの出演をめぐる一部媒体のスクープ報道についても触れられていました。
山田:撮影中の現場に起こった“事実”ではありますからね。
牧:その報道後にどうやって現場を守るかという対応も含めて、ドキュメンタリーになっていると思います。
山田:あれはとにかく現場を邪魔されたくないという、プロデューサーとしての意識が強かったですね。その上で監督として、現場や役者を守りたかったというのもあって。
牧:役者と裏方とどっちの気持ちも分かっているからこその対応だなと思いました。一番気になさっていたのはピエールさんだと思いますけど、完全にリラックスされていて笑顔も出ていたのは山田さんをはじめとするスタッフ、蒲郡の方々のおかげですね。
――お二人から篠原利恵監督へはどんなオーダーをされましたか?
牧:そんなに細かいことは言ってないですね。蒲郡の人たちが主役であるということ、そこに対峙している3人の監督をどう撮るかということくらいで。
僕は「ゾッキ」監督の山田さんとは深い関係にあるので、僕とは違うフラットな目線で迫ってほしいとは言いました。あと、篠原は映画の現場を経験したことがなかったんですよ。だからこそ、初めて味わう驚きを大事にして撮ってほしいというのは僕としてはありました。なので、僕はなるべく現場に行かないようにしていましたね(笑)。
山田:映画の現場って必ず何かが起こるんですよ。全てがスムーズに行くなんていうことはまずない。僕はロケバスがスタック(ぬかるみにタイヤがはまって動かなくなる状態)したときに、まず篠原さんを見ましたね。「いい画、来た!」と思っているでしょ、っていう感じで(笑)。
全国で順次公開中
撮影・編集・監督:篠原利恵
音楽:重盛康平
題字:大橋裕之
出演:蒲郡市の皆さん、竹中直人、山田孝之、齊藤工 ほか
ナレーション:松井玲奈
主題歌:竹原ピストル「全て身に覚えのある痛みだろう?」(ビクターエンタテインメント)
製作:映画「裏ゾッキ」製作委員会
企画:伊藤主税、山田孝之
プロデューサー:牧有太
制作:テレビマンユニオン
制作協力:and pictures
配給:イオンエンターテイメント
支援:映画「ゾッキ」製作委員会/映画「ゾッキ」蒲郡プロジェクト委員会
後援:蒲郡市
(C)2020「裏ゾッキ」製作委員会
公式サイト:https://ura.zokki.jp
映画「ゾッキ」
全国公開中
出演:吉岡里帆、鈴木福、満島真之介、柳ゆり菜、南沙良、安藤政信、ピエール瀧、森優作、九条ジョー(コウテイ)、木竜麻生、倖田來未、竹原ピストル、潤浩、松井玲奈、渡辺佑太朗、石坂浩二(特別出演)/松田龍平、國村隼
監督:竹中直人、山田孝之、齊藤工
原作:大橋裕之「ゾッキA」「ゾッキ B」(カンゼン刊)
脚本:倉持裕
音楽監督:Chara
主題歌:「私を離さないで」 Chara feat. HIMI
配給:イオンエンターテイメント
(C)2020「ゾッキ」製作委員会
公式サイト:https://zokki.jp/