5月31日、「第30回日本映画批評家大賞」授賞式が東京・新宿文化ホールで行われ、映画「山中静夫氏の尊厳死」にダブル主演した中村梅雀と津田寛治が「主演男優賞」を受賞した。
肺がん患者・山中静夫役の梅雀は「芸能生活56年になるんですが、実は初めての映画主演でした。それでこのような賞を頂けて本当にうれしいです」と喜びを表現。「撮影の3年前に、父の(四代目)中村梅之助が亡くなっています。ICUに入ってから1週間ぐらいで亡くなってしまったんですが、最初は意識がハッキリしていて『5カ月後の舞台に出させてほしい』と言ってました。その生きたいという執念、そして亡くなる際の苦しそうな姿がすごく自分の中に残っていまして、それがもろに今回の役に投影されました」と語った。
さらに「この映画は単館上映で、これからたくさんの方に見てもらおうと思っていた矢先にコロナの影響で見られなくなってしまいました。でも、まだまだたくさんの方に見ていただきたいと思っていたので、今回のW受賞で華が付きました。長く長く愛される映画になってほしいと思っております」と熱いメッセージを届けた。
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