一方、呼吸器内科医の今井俊行を演じた津田は「トロフィーを頂いて、結構重いなって思っております。うちの娘が『パパ、トロフィーもらえるんだね!楽しみにしてるからね!』って言ってたので、うちに帰ったら自慢したいと思います」と、トロフィーを手に思わず笑顔がこぼれた。
そして「決して1人で取れるものではありません。僕の後ろにはたくさんのスタッフやキャストの皆さんがいて、一緒にもらったという気持ちです」と感謝の気持ちを伝えた。
続けて「脚本を読んだ時、これまでの僕の芝居のやり方では難しいなと思いました。でも、常々、自分の芝居を壊したいという思いがありましたので、これはいいきっかけになるんじゃないかと」と撮影に入る前の心境を語り、「監督から『これは誰も泣かない映画なので、涙はいりませんよ』って言われてたんですが、梅雀さんの芝居にリアリティーがあって、気付いたら涙がボロボロこぼれていました。めったにないことなんですが、その瞬間、客観性をなくしてドップリと物語の世界に入っていたんです。“芝居をする”という意識を捨てて、そのまま物語に入るということが、今までやってきた自分の芝居を壊すことなんだと、現場で教えてもらったんです」と、梅雀と共演したことで気付けたと明かした。
また、「助演男優賞は何度か頂いたことがあるんですが、主演男優賞は頂いたことがなくて。いつか死ぬまでにもらえたらいいなと心の中で夢のように思ってたんですけど、その夢がかないました! ありがとうございました!」とうれしさを爆発させた。
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