――お決まりの大岩一課長のせりふ、一番初めの作品での「必ずホシを挙げろ!」が、「ホシを挙げる!」に変更された理由についてあらためて聞かせてください。
内藤さんからのアイデアで、そのせりふは、一課長も一捜査員として「みんなで一緒に捜査するんだ!」というところを強調するために変更になりました。
今では、このせりふが一課長を象徴するような存在になりました。一課長も他の捜査員と同じ気持ちで捜査をするところがこのドラマのミソと言いますか、決して偉ぶらず、「あれをやれ」「これをやれ」とただ命じるのでもない。
われわれの中では「理想の上司」と位置付けているところもあって、「こういう上司がいるといいよね」というところから、あのキャラクターがどんどん肉付けされていきました。
理想の上司として、大きなものを背負っているけども、不安だとか動揺だとかは表情に出さず、有事の際にも、「何かあったら俺が責任を取るよ」とどっしり構えているという。今シーズンはこの部分を、今まで以上に意識的に盛り込んでいます。
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