草ヶ谷大輔プロデューサーコメント
菅田さんが役作りのために髪をもじゃもじゃ頭(一般的にはポップコーンパーマと呼ぶそうです)にしてくださった頃から、SNSなどで原作のファンの方々を中心に「『ミステリと言う勿れ』の整くんではないか!」とつぶやかれているのを目にして、早く皆さんにお知らせしたいとウズウズしておりましたが、ようやくこの日を迎える事が出来ました。
そうです、カレーをこよなく愛する風変わりな天然パーマの大学生、久能整役を日本を代表する俳優、菅田将暉さんに演じて頂きます!
私が田村由美先生の原作を初めて読んだ時、ミステリーとしての切れ味、面白さはもちろんのこと、主人公の整くんから発せられる世の中で当たり前とされている考え方や、ルールを根底から打ち砕くような“目からうろこ”な視点と哲学にハッとさせられ、同時にとらわれていた既成概念から解き放たれるような不思議な感覚に陥っている自分がそこにはいました。
菅田さんと初めてお会いした際、「この原作だけは絶対にやりたいと思った」とおっしゃっていただき、原作の田村先生もまた「菅田さんの整くんが見たい」と相思相愛が実り、今回の企画が実現致しました。
これまでさまざまな役を演じてきた菅田さんですが、ここまで感情をストレートに出さない役は初めてだとおっしゃり、撮影前に田村先生に直接取材をした上で、久能整というキャラクターを憑依させ、せりふの間や表情・しぐさなど、細部にこだわってこの難役に挑んでおります。
菅田さんの並々ならぬ役に対する真摯(しんし)さに感服しております。既に撮影は進んでおりますが、菅田さんだからこそできる繊細な表現力によって、久能整から語られる魔法のような言葉やお喋りが、より魅力的に、説得力のある言葉へと変換され、視聴者の皆さまの心へスッと入り込んでいくと確信しております。
皆さまも整くんと一緒に“当たり前にあるもの、ある言葉。なぜそうなのか、誰が決めたのか。考えて考えて考えて、そして、誰かに話してください” 【原作より引用】