吉藤P「多くのスタッフが涙するくらいの緊張感でした」
――撮影で苦労した場面があれば教えてください
植田P:物理的な大変さであれば1話の救出シーンに尽きるでしょうね。ヘリコプターでの撮影や、雪山での撮影など苦労しましたが、雪山は特に何回行ったかって感じでしたし、実は場所も変えているんです。
そもそもシナリオの段階では船で撮影する予定でした。座礁した船から救うというシーンを想定していたのですが、監督から「さすがにそれは絶対に撮影できません!」と指摘が入ってしまいまして。それで雪山に変えたのですが、雪山に変えてもすごく大変でしたね。
あと、6話の最後のシーンはお互いの感情の微妙なポイントをついていくような繊細な芝居だったので、撮影のデリケートさというものに結構苦労しました。このシーンに関しては、本当に俳優さんたちの力を借りながら、なんとか描けたなと思っております
吉藤芽衣プロデューサー(以下、吉藤P):そうですね。6話の最後に登場する“晩餐のシーン”は、前室で多くのスタッフが涙するくらいの緊張感の中で撮影しました。
――最終回に向けての“キーパーソン”を教えてください
植田P:意外に連(白洲迅)がキーパーソンになるのかなと思っています。連自身も“愛が信じられない”というコンプレックスを抱えた男なんです。
その中で「もしかしたら本物の愛っていうものがあるんじゃないか」っていうのを紘一と咲、つまり瑛太くんと北川さんのカップルに見いだします。“本物の愛”を知った連が、踏み出すことができない紘一と咲に対してサジェスチョンするという可能性があるんじゃないかと思うんです。
あとは紘一と咲、それぞれの両親ですね。紘一の父・正(酒向芳)は、5、6話までは本当にダメな男って感じでしたが、男たちが変わっていくときに輝きを発し始めるので、キーパーソンになっていくんじゃないかなと思っています。
吉藤P:貴也(高橋光臣)と純(田辺桃子)もキーパーソンです。恋敵である2人もそれぞれの思いに決断をした上で、さらに紘一と咲の背中を押すような行動を起こしていきます。恋のライバルたちの行方にも注目してほしいなと思います。