伊藤沙莉「なんかビブラートがきいていたような…(笑)」
――お互いに、役柄と似ているな…と感じる点はありますか?
千葉:伊藤さんは前作のインタビューで、自己肯定感がそんなに高くないところが共感できるところっておっしゃっていて…。そういう一面もあるのですが、沙織と一緒で、伊藤さんを肯定してくれる人の前ではちゃんと心を開いているような印象です。
そういうのって、芯が強い人しかできないことだと思うので、芯を強く持っているところも共通しているのではないかな?と思います。
伊藤:千葉さんと光くんの共通するところは…
千葉:色男くらいじゃない?(笑)
伊藤:そうですね! みやびでみやびでしょうがないというところですね(笑)。
光くんは、だらだらすることが好きなイメージで、千葉さんは現場で見ててそうではないので…どうなんでしょうかね?
親身になって話を聞いてくれるところは似ているかもしれないです。お芝居で悩んでいるところも聞いてくださいますし…でも、基本はふざけていたので、そんなに真剣な話はしなかったです。
あとは、一緒に同じテンションでなにかを楽しめるのは、沙織と光くんの世界観に似たものがあるのではないかな?と思います。
――「し~ずん2」では一ノ瀬颯さん演じる一条が新たに加わります。どのようなキャラクターでしょうか。
千葉:一条さんすごく魅力的ですよね。沙織の選択肢として、こういう人と一緒になる人生もあるなって思う、説得力のある人物だなと。
伊藤:うん、そうだと思う。
千葉:僕が2人のシーンですごく好きなところがあって…。第一絵巻の、プレゼンが終って、緊張して手が震えている沙織に、「僕もまだちょっと震えてる」って一条が沙織と手を重ねるシーン。あそこが結構好きです。
伊藤:一条は「いいね!―」の中でなかなか見られない、現代の“キュンキュンパート”を担ってくれているよね。分かりやすい、ぐいぐいくる感じで…。
あと、台本で見たときは、英語が混ざった話し方をするから、ふざけた人に見えていたのですが、英語がとても上手で、すごくスマートに見えていたので、一ノ瀬くんがすごいなと思いました。
千葉:一ノ瀬くんも面白い人だったね(笑)。
伊藤:私たちの光源氏の世界観にふさわしい人だったね。
――今作では、光源氏が読む和歌も見どころの一つかと思います。「し~ずん2」でまた演じられてみていかがでしたか?
千葉:和歌に関しては、前作よりはしみついてきたので、そんなに難しくはありませんでした。ですが、周りの方から言われたのは、僕がクランクインの前にミュージカルをやっていまして、声の出し方が前作とは違ったみたいです。
伊藤:なんかビブラートがきいていたような…(笑)。
千葉:語尾がビブラートになっちゃっていたみたいです(笑)。これは、新たな反省ですね…
伊藤:反省なの?成長じゃなくて?(笑)
千葉:だって和歌でビブラートって、もはや和歌じゃないもん!
もう少し声の使い方とかは考えないと…と思いました(笑)。
毎週月曜夜10:45-11:15
NHK総合にて放送