茅野ちゃんが成長できているのは、真柴さんや秋葉くんのおかげ
――撮影も終盤ですが、演じている茅野七海の印象は?
役をいただいたときの最初の印象が、“低温女子”だったんです。これまで低温女子って言葉を聞いたことがなかったので、どんな雰囲気だろうと思いました。クールともまた違うし、冷徹でもないんです。人よりも感情の起伏がない女のコだなと感じたので、これまであまり演じたことがない役だなと思いました。
――確かに、普段の山下さんとは、ちょっとイメージが違いますね!
そうですね。今まで明るい女のコの役が多かったので、初めてのお芝居の試みでした。最終回に近づくにつれて、茅野ちゃんはどんどん笑顔が多くなっていったり、表情も明るくなって。それにファッションも明るい色を着るようになったし、発言にも自信が持てるようになっているんです。
――その変化には、かなり反響もあるのでは?
視聴者の方も、「茅野ちゃん明るくなったね」って言ってくださる方が多いですね。24歳で成長できるってなかなかないことだと思うんです。大人になればなるほど、自分の性格を変えるのは難しいじゃないですか。茅野ちゃんが今少しずつ成長できているのは、真柴さん(川口春奈)や秋葉くん(高橋文哉)のおかげで、周りの人との関係性でひとりの人間が形成されているんだなって言うのを感じながら演じています。
――演じるうえで、特に意識していることは?
真柴さんに憧れている役なので、最初の頃は真柴さんと自分を比べて落ち込んでいたりしたんです。私自身も、憧れている先輩のことを参考にさせていただいて吸収することも多いので、茅野ちゃんもそうなんじゃないかなと考えたんです。なので、真柴さんが照れたときに見せる表情やクセを見ていましたね。憧れの存在だからこそ、それを観察している後輩は似てくると思うので、表情を真似したりもしました。あとは、まっすぐな秋葉くんに引っ張られていくので、最初は怒ってばかりだったけど、うまく褒められるようになったり、優しくなったり。どんどん変わっていったなと思いましたね。