菅田将暉主演の土曜ドラマ「コントが始まる」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)の第10話(最終回)が6月19日に放送された。これまで、春斗(菅田)らお笑いトリオ芸人・マクベスへの“推し活”が話題になっていた里穂子(有村架純)。マクベス解散を迎えての告白にも「わかりみしかない」と大いに共感を呼んだ。 (以下、ネタバレがあります)
オタクな里穂子を演じる有村架純の自然な演技に称賛
売れないトリオ芸人「マクベス」の春斗(菅田)、瞬太(神木隆之介)、潤平(仲野太賀)、そして彼らのファンになる里穂子(有村架純)、その妹のつむぎ(古川琴音)という5人の若者の日々を描いてきた本作。最終回でマクベスは解散。芸人という夢を追いかけてきた3人と、彼らに影響を受けた2人の姉妹のその後がおだやかに描かれた。
つらい経験から会社を辞めざるをえなかった里穂子は、マクベスと出会ったことで沈んでいた日々が変化した。彼らとの縁によって、再就職も決まった。マクベス解散ライブの日を迎え、里穂子はマクベスとの出会いがただの偶然だったのか、それとも必然だったのかを考える。
これまで里穂子のファンぶりは共感を呼び、注目されていた。マクベスのコント映像を繰り返しチェックし、潤平が匿名でつづっていたブログも、瞬太がマクベスになる前のプロゲーマー時代の記事も読んでいた。妹のつむぎがマクベスのライブチラシを持ち帰ったものの折り目をつけていたことに怒り、マクベスの3人が通う中華料理店を訪れたとき=聖地巡礼には目をキラキラさせていた。潤平の彼女・奈津美(芳根京子)には、マクベスの名付け親であるからと2ショット写真を依頼するほど。
最終回でも、解散ライブのポスターをもらえたことに満面の笑みを見せたほか、打ち上げ会場にマクベスの名前の由来になった春斗たちの恩師・真壁(鈴木浩介)がいることに興奮していた。
有村は同作クランクアップ時に「まさか、オタクの部分に共感していただけると思っていなかったですし、オタクを演じようと思ってなかったんですね。ただただ一生懸命まっすぐに里穂子のキャラクターって、どういうキャラクターなんだろうってことを考えて、とにかく一生懸命生きたいなという思いでやらせてもらった」とコメント。
そんな思いから生まれた演技は自然で、応援=“推し活”する対象がいる多くの視聴者の心をとらえた。