吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第19回「勘定組頭 渋沢篤太夫」が6月20日に放送された。渋沢栄一(吉沢)とも深いかかわりのあったディーン・フジオカ演じる薩摩藩士・五代才助(友厚)が洋装で登場し注目を集めた。(以下、ネタバレがあります)
篤太夫こと栄一が一橋領内の米や硝石、木綿を特産品として高く商い、紙幣流通にも取り組んで一橋家の財政状態を大きく変えていった第19回。ベルギーには、薩摩藩士・五代才助の姿があった。
「ベルギー国と、コンパニ―の約定を結びもした。こいで、薩摩ん富国強兵はうまくいきもんそ」仕立てのよいスーツを着て、目を輝かせ薩摩の立て直しについて語る才助。その目はすでに、パリ万博を見据えている。さらに帰国後は、薩長同盟でひそかにつながった長州の大久保一蔵(石丸幹二)とも密談を交わし、長州がイギリスから武器を大量に買い付ける際の仲介を引き受けた。
朝ドラでも人気!“五代様”いよいよ登場
今回、ディーン・フジオカは連続テレビ小説「あさが来た」(2015-2016年)に続き2度目の五代友厚役。イギリスに留学経験があり英語に堪能だった五代を「あさが来た」でも魅力的に演じ、“五代様”の愛称で人気を博した。
第13回「栄一、京の都へ」では、熊谷宿で栄一にその姿を目撃されたが、当時は薩英戦争でイギリス海軍の捕虜となるも脱出し、潜伏中。汚れた袴が、置かれた境遇の厳しさを物語っていた。打って変わって今回は、仕立てのよいスーツ姿。表情にも自信があふれ、幕府に先んじて薩摩を大きくしていこうという野心が明確に感じられる。