「広域警察」シリーズ10作目、高橋克典が語る大杉漣さんへの思い【インタビュー】
――大杉漣さんへの思いをお聞かせください。
漣さんとは、シリーズを9本撮って、その前にもシリーズを始めるために3~4本やらせていただきました。ようやくこのシリーズで落ち着いて、節目として10本やりたかったのですが、まさかそこに漣さんがいないというのは考えてもいなかったです。4年ぶりにできたということはすごくうれしい事なんですけど、すごく残念と言いますか、寂しいです。
吉川監督は2時間ドラマというものを模索しながら完成させてきた監督なので、そういう現場をやらせていただく時には、俳優として非常にいろいろな思いがあります。自分なりに思う事、合う事、合わない事などをどのように処理するか、ということは漣さんからすごく教わりました。わざわざというわけではなく、一緒にいる中で自然に学ばせていただきました。
漣さんと非常に親交が深く、僕も懇意にさせていただいている勝村さんに出ていただけることになったので、すごく縁を感じますし、漣さんもメンバーから外れていない感じです。メンバーの中に漣さんもいます。
――新バディとなる大東駿介さんとの掛け合いや、コンビネーションはいかがですか。
駿介は、「こうじゃないですか?」と芝居のプランをどんどん持ってきて、あれやりたい、これやりたいと言ってくるので、新しい刺激がすごく楽しいですね。
この作品は、僕も今までいろいろとやりましたけど、監督のリズム感を大事に考えていくという作業がすごく面白いですね。2時間ドラマを本当に知り尽くしている方なので、必要なことと不要なこととはっきりとお分かりだから、撮っても採用されないことも僕もずいぶんありました。
そこに意見を持ってきてくれて、みんなで「どうしよう」「ああしたい」とやってくれるのは、現場にとっても、若手の俳優さんたちにもすごくいい刺激になります。
駿介とのコンビはけっこういいと思っていて、続けていくことができるのであれば、いろいろな側面ができて楽しい役になっていくのではないかなと期待しています。




























